連続テレビ小説「あんぱん」スピンオフ第3話オフショット。いせたくや(大森元貴・手前)と(左から)柳井嵩(北村匠海)六原永輔(藤堂日向)店長(西村雄正)は「人生を謳歌してるんだ!」…番組公式X(@asadora_nhk)から

 女優の今田美桜(28)がヒロイン、俳優の北村匠海(27)が夫役を務めたNHK連続テレビ小説「あんぱん」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は今月1日、スピンオフドラマ第3話が放送された。話題のシーンを振り返る。

 <※以下、ネタバレ有>

 「ドクターX~外科医・大門未知子~」シリーズなどのヒット作を放ち続ける中園ミホ氏がオリジナル脚本を手掛けた朝ドラ通算112作目。国民的アニメ「アンパンマン」を生み出した漫画家・やなせたかし氏と妻・暢さんをモデルに、戦争に翻弄されながら激動の時代を生き抜き、「逆転しない正義」にたどり着く柳井夫妻、のぶと嵩の軌跡を紡いだ。

 9月26日に本編最終回(第130話)を迎え、完結。29日からはスピンオフドラマ(15分)+キャスト座談会(10分)の「あんぱん特別編」(後11・00~11・25)が4夜連続オンエア。スピンオフの脚本は4作とも山岡真介氏。三谷昌登氏とともに本編の脚本協力を担当。中園氏はスピンオフの脚本監修に回った。第3回のキャスト座談会はキャスト座談会は今田美桜×北村匠海(前編)。

 第3話は「男たちの行進曲」。1974年(昭和49年)2月、いせたくや(大森元貴)はスランプに陥り、銀座のカフェ「イヌワシ」でタメ息をつく。近くにライバル店が開業し、店長(西村雄正)も閑古鳥に嘆き節…という展開。

 姿を現した六原永輔(藤堂日向)は旅番組などが絶好調。珍しく元気のない盟友の相談に乗る。たくやは自社ビルの建設費が支払えず、借金に苦しんでいた。

 永輔「読みました、『アンパンマン』。素晴らしい着眼点ですね」「柳井さんだからこそ生まれた発想です。私には到底思いつかない」「ちなみに、アンパンマンの餡はこしあんですよね?」

 柳井嵩(北村匠海)「いえいえ、つぶあんです。もちろん」

 永輔「それはダメです。いやー、よくない。幻滅です」「私がこしあん好きだからです。だから、アンパンマンの餡はこしあんであるべきです」

 嵩「それは横暴だよ。つぶあんです!これだけは絶対に譲れません」「たくさんの人がいて、みんなが頑張って一つの仕事は成り立つんです。餡だって、たくさんの粒があって成り立つ。こしあんだと、一つ一つの粒が残らないでしょう」

 永輔「ですが、その理屈はおかしいですよ。こしあんも一粒一粒の豆からできてます」「世の中には2種類の人間しかいません。つぶあん派か、こしあん派かです」「たくちゃんはどっち?つぶあん派か、こしあん派か」

 たくや「どっちでもいい」

 永輔「新たな党派が誕生しましたね(笑)」

 たくやは嵩の新作歌詞「ナマコの行進曲(マーチ)」を読み、ようやく笑み。2人は「0歳から99歳までの童謡」(史実)を作り続けていた。

 たくやはおもむろに作曲を開始。永輔が注文した「スパゲティーのカレー&チーズ焼き」。許可をもらい、店長も新作メニューとして再起を懸ける。

 4人は合唱。柳井のぶ(今田美桜)が現れると、嵩は「人生を謳歌してるんだ」、たくやは「僕らもまだまだ、これからです」――。

 SNS上には「論争勃発w」「アンパンマンはつぶあんだったのか」「つぶあんに対する嵩の力の入りよう(笑)」「つぶあん派かこしはん派のバトル、面白かった」「食べ比べしたくなってパン屋さんへ」「素晴らしい友情(涙)。最後にたくちゃんの歌が聴けて、うれしい」「おじさんたちの青春感がたまらない。人生に何回も絶望した嵩が『人生を謳歌してるんだ』と言うのも泣ける」などの声。視聴者の泣き笑いを誘い、反響を呼んだ。

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