2025年10月5日

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鑑賞方法:映画館

ウェス・アンダーソン監督作品を鑑賞するといつも感じるてしまうのですが、各ショットで提供される情報量が多すぎて、咀嚼しきれないのです。

まず視覚的には、整然としたデザイン、色彩、装置、小道具、衣装、メイクなどが絶妙に配されます。特に本作では本物の泰西名画が多数使用されているとのことです。
さらに登場人物の微妙な動きやギャグなども瞬時に盛り込まれるため、日本語字幕を読みながら、これら全てを処理することは凡人の私には到底出来ません。
これらの美しさ(音楽も含め)や意味合いを、美術館を見てまわるようにゆっくりと堪能できたら、素晴らしいだろうなと考えてしまいます。

次に登場人物の多さとストーリーの複雑さです。こちらは事前に公式HPにある相関図を頭に入れ臨むのですが、それでも付いていけない部分は多数あります。まあ今回はザ・ザ・コルダと娘、家庭教師の3人を最低限押さえておけばなんとかなるのですが、それでも雑多な人物関係をじっくり確認しながら、優れた長編小説を読むように味わいたい願望にかられます。

そんなこんなで高得点はつけられなかったのですが、当たり役のベネチオ・デル・トロの好演とラストのレストランのほっこりした雰囲気が無性に良かったことを付記しておきます。

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ザ・ザ・コルダのフェニキア計画

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