ホーム > NEWS > 主演の杉咲花&板垣李光人&松居大悟監督が
大阪での舞台挨拶に登壇!
映画『ミーツ・ザ・ワールド』公開記念
舞台挨拶 in大阪レポート
主演の杉咲花&板垣李光人&松居大悟監督が
大阪での舞台挨拶に登壇!
映画『ミーツ・ザ・ワールド』公開記念
舞台挨拶 in大阪レポート
第35回柴田錬三郎賞に輝いた、金原ひとみの同名小説を、松居大悟監督が杉咲花主演で映画化『ミーツ・ザ・ワールド』が、10月24日(金)より、T・ジョイ梅田ほか全国にて公開される。
趣味に熱中しながらも自分を好きになれない女性が、美しいキャバクラ嬢に導かれ、歌舞伎町でホストや作家、バーのマスターと出会い、新しい世界に踏み出す様を描く。主演の杉咲花に加え、板垣李光人、渋川清彦、筒井真理子、蒼井優ら豪華キャストが顔を揃えた話題作だ。
そんな本作の公開を前に、10月4日(土)、T・ジョイ梅田で、主人公の由嘉里を演じた杉咲花と、ホストのアサヒを演じた板垣李光人、そして松居大悟監督が上映前に舞台挨拶を行った。
まずは、本作への出演について杉咲は「原作を読むと手に取るように熱量が伝わってきて、この作品で由嘉里を演じられることが純粋に楽しみだと思いました」と話し、板垣も「原作の金原ひとみさんとは2年前に番組でご一緒させていただいた。チャーミングで素敵な方だと思っていたので、役者として金原さんの原作の作品に参加できるのが嬉しかった」と思いを語っていた。
そんなふたりの起用のポイントについて監督は「原作を読んだ時に、由嘉里は杉咲さんを思い浮かべていた」と振り返り、「杉咲さんとはいつか一緒にやりたいと言っていたので、この作品じゃないかと思って声をかけさせてもらった。アサヒについては、皆が気になっていた板垣さんの名前が上がった。現場でも素晴らしくて、念願が叶った感覚です」と明かしていた。
撮影時の空気感について聞かれると監督は「場所に嘘をつかないことを念頭に歌舞伎町のシーンは歌舞伎町で撮影したので、繁華街だったからちょっとバタバタしたかな」と振り返ると、杉咲は「ナイターシーンが多かったので、ナイターシフトという昼夜逆転したスケジュールで撮影していた」と明かし、監督が「夕方から始まって明け方に終わる」と言葉を足すと、板垣は「あんまり頭が働いてなかった(笑)。間の記憶が抜け落ちてる。あんまり覚えてなかった」と笑いながら話していた。
役柄を演じた印象について杉咲は「原作を読んでいた時から由嘉里の個性が爆発しているように感じていて。これを演じられるだろうかという緊張感があったけど、撮影する中でライを演じた南琴奈ちゃんの存在がすごく大きかったと実感した」と振り返り、板垣は「アサヒは明るい個性の持ち主なので、できるかな?と思って、演じられるか不安だったけど、杉咲さんや現場の温かい空気に助けられた。アサヒというキャラクターを演じて楽しかった」と振り返っていた。
そんなふたりの話を聞いて監督は「皆がこの世界に入るために、嘘にならないように細やかに映画と寄り添おうとしてくれてるように感じて、頼りになるなと思った。現場に入ると、由嘉里とライとアサヒになっていたので、丁寧に撮ることができて幸せだった」と明かしていた。
ここで、10月2日の杉咲の誕生日を祝う誕生日ケーキのサプライズがあり、場内から大きな拍手が。杉咲は驚きながらも「嬉しいです。ありがとうございます。皆でひと口ずつ食べたい」と笑顔を見せていた。
最後に監督が「生きている中で嫌だな、苦しいなと思った時に、この映画がちょっとした支えになればいいなと思ってます」、板垣が「この映画を初めて観た時に、スクリーンと自分の境界線が曖昧になる感じがした。由嘉里が自分と重なる部分があると感じる方もいると思う。この映画の世界に入って楽しんでいただければ」、杉咲が「この映画を観て、人の幸せを願うとはどういうことなのか考えさせられた。ライと由嘉里のように嚙み合わないふたりでも惹かれあって共同生活をしているように、わかりあえない人同士でも一緒に生きていくことができるのではという祈りのようなものが込められている。この映画なりの人間賛歌を受け取ってもらえたら嬉しいです」と作品をPRし、舞台挨拶は終了した。
取材・文/華崎陽子
(2025年10月 4日更新)
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