日本ではDisney+(ディズニープラス)で配信されている米Huluのシットコム『ミッドセンチュリーモダン』。マット・ボマーが主演を務めたことでも話題となった本作が、シーズン1にて打ち切りとなったことがわかった。
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マット・ボマー主演の話題作がわずか1シーズンで幕
『ミッドセンチュリーモダン』の共同クリエイターで製作総指揮のマックス・マッチニックが自身のInstagramでこのニュースを発表。
「素晴らしい10話…足りなかった」と、キャストやクリエイター陣の写真と共にコメントし、「でも、どのエピソードも作るのが楽しかった。私たちの特別な番組が本当に恋しくなる。観てくれた皆さんに感謝します」と、ドラマへの愛情とファンへの感謝を綴っている。
わずか数か月での打ち切り、広範な視聴者獲得は叶わず
このニュースは、今年3月に『ミッドセンチュリーモダン』が初公開されてから数カ月後、主要キャストの契約が切れる直前に発表された。
批評家からはRotten Tomatoesで88パーセントという好意的な評価を得ていたものの、配信オリジナル作品のシットコムとして広範囲の視聴者を獲得するには至らなかったようで、今回の制作中止は「完全な驚き」ではなかったという見方が強い。
『ふたりは友達?ウィル&グレイス』クリエイターとライアン・マーフィーが手掛けた注目作
本作は、人気ドラマ『ふたりは友達?ウィル&グレイス』のクリエイターであるマックス・マッチニックとデヴィッド・コーハン、そしてヒットメーカーのライアン・マーフィー(『Glee』)が手掛けたことでも注目を集めていた。
主演を務めたのは、『ホワイトカラー』のマット・ボマーの他、ブロードウェイの大御所ネイサン・レイン(『グッド・ワイフ』)、そしてネイサン・リー・グレアム(『LAW & ORDER: 性犯罪特捜班』)。ゲストスターとして、ジェシー・タイラー・ファーガソン(『モダン・ファミリー』)、ビリー・ロード(『アメリカン・ホラー・ストーリー』)、パメラ・アドロン(『ベター・シングス』)らも登場していた。
故リンダ・ラヴィンの遺作に――「選ばれた家族」の温かい友情を描く
『ミッドセンチュリーモダン』は、2024年12月に亡くなった女優リンダ・ラヴィン(『The OC』)の最後の出演ドラマとなったことも特筆すべき点である。ラヴィンは全10話中7話の撮影を終えていたが、制作陣は彼女の死という悲しみの中で、残りのエピソードを再構成する必要に迫られた。
物語の舞台はパームスプリングス。ある人の死をきっかけに一緒に暮らすことになった3人のゲイ男性と、その資産家の母と共に、人生の後半を共に歩む“選ばれた家族”の温かい友情を描いている。困難な時も「首のたるみを取ったほうがいい」と笑い合える、そんな絆の温かさが魅力であった。
『ミッドセンチュリーモダン』全1シーズンはDisney+(ディズニープラス)で独占配信中。(海外ドラマNAVI)