「第16回 小説 野性時代 新人賞」「第45回 横溝正史ミステリ&ホラー大賞」受賞作品が、2025年9月から10月にかけて続々書籍化!
▼「第16回 小説 野性時代 新人賞」受賞作
2025年9月26日(金)発売 木野寿彦『降りる人』(KADOKAWA単行本)▼「第45回 横溝正史ミステリ&ホラー大賞」大賞&カクヨム賞 受賞作
2025年10月1日(水)発売 綿原 芹『うたかたの娘』(KADOKAWA単行本)▼「第45回 横溝正史ミステリ&ホラー大賞」読者賞 受賞作
2025年10月24日(金)発売 雨宮 酔『夢詣』(角川ホラー文庫)※「夢に棲みつくもの」より改題※地域により販売開始日が異なる場合がございます。ご了承ください。
本記事では各作品のあらすじ、関連情報をまとめてご紹介します。
この秋、新たな才能と出会ってみませんか?
第16回 小説 野性時代 新人賞 受賞作
「小説 野性時代 新人賞」とは
これまでにない新ジャンルのエンターテインメント作品を広く募集する〈小説 野性時代 新人賞〉。第11回募集時に〈野性時代フロンティア文学賞〉から改称し、新たなスタートを切りました。
本誌は1974年に創刊された伝統を踏まえ、文芸誌としての役割を果たすべく、才能の発掘に努めて参ります。読む者の心を揺さぶる、将来性豊かな、稀代のストーリーテラーの登場を期待しています!公式サイト:https://kadobun.jp/awards/yaseijidai/
木野寿彦『降りる人』(KADOKAWA単行本)
あらすじ
心身ともに疲弊して仕事を辞めた30歳の宮田は、唯一の友人である浜野から、期間工は人と接することの少ない「人間だとは思われない、ほとんど透明」な仕事だと聞き、浜野と共に工場で働くことに。
絶え間なく人間性を削り取られるような境遇の中、気付けば人間らしい営みを求めるようになっていく宮田だったが、実はある秘密を抱えており――。
選考委員の胸を打った、第16回小説野性時代新人賞受賞作!
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▼インタビュー
受賞の報を受けたときの気持ちから、作品に込めた想いまで、著者の木野寿彦さんにお話を聞きました。
https://kadobun.jp/feature/interview/entry-125614.html
▼対談
選考委員の森見登美彦さんと著者の木野寿彦さんの対談を公開!
森見登美彦さんによる選評の一部もご覧いただけます。
https://kadobun.jp/feature/talks/entry-125615.html
▼ 試し読み
第1章「春」がまるごと読める大ボリューム試し読み(全4回)を特別公開中です!
https://kadobun.jp/trial/oriruhito/6whnr1gby0g8.html
書誌情報
書名:降りる人
著者:木野寿彦
発売日:2025年09月26日
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322505000584/
著者プロフィール
木野 寿彦(きの・としひこ)
1983年生まれ。福岡県出身、九州大学文学部卒業。工場勤務や事務職を経験。
第45回 横溝正史ミステリ&ホラー大賞 受賞作
「横溝正史ミステリ&ホラー大賞」とは
KADOKAWAの新人文学賞として、ともに四半世紀以上の歴史を持つ「横溝正史ミステリ大賞(第38回まで)」と「日本ホラー小説大賞(第25回まで)」。
この2つを統合し、ミステリとホラーの2大ジャンルを対象とした、新たな新人文学賞を創設しました。
50余年にわたり推理・探偵小説を精力的に執筆し続け、また怪奇・ホラー小説にも親和性が高い横溝正史氏の名を冠し、エンタテインメント性にあふれた、新たなミステリ小説またはホラー小説を募集します。公式サイト:https://kadobun.jp/awards/yokomizo/
【大賞&カクヨム賞】綿原 芹『うたかたの娘』(KADOKAWA単行本)
あらすじ
道に佇む不気味な人物をきっかけにしてナンパに成功した「僕」。相手の女性と雑談をするうちに故郷の話になる。そこは若狭のとある港町で、奇妙な人魚伝説があるのだ。そのまま「僕」は高校時代を思い出し、並外れた美しさで目立っていた水嶋という女子生徒のことを語る。彼女はある日、秘密を「僕」に明かした。「私、人魚かもしれん」幼い頃に〈何か〉の血を飲んだことで、大病が治り、さらには顔の造りが美しく変化したのだと――。
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▼ 対談
選考委員の綾辻行人さんと著者の綿原芹さんが、執筆の経緯や作品の魅力について語り合いました。
https://kadobun.jp/feature/talks/2dy31ln4976s.html
▼ 試し読み
第2章まで楽しめる、無料試し読みを特別公開中です!
https://kadobun.jp/trial/utakatanomusume/2bn6ljp0its0.html
書誌情報
書名:うたかたの娘
著者:綿原 芹
発売日:2025年10月01日
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322505001050/
著者プロフィール
綿原 芹(わたはら・せり)
福井県出身。2025年「うたかたの娘」で第45回横溝正史ミステリ&ホラー大賞〈大賞〉〈カクヨム賞〉をダブル受賞し、デビュー。
【読者賞】雨宮 酔『夢詣』(角川ホラー文庫)
あらすじ
その悪夢、見れば、死ぬ――
”順番”が来るまでに、解呪の鍵を探し出せ。
「もうすぐ私が御血をいただける順番です」
“死に至る夢”を見ると訴えていた女性と老人が突然死し、
老人の胃から人外の血液が発見された。
2人の患者の死後、精神科医・紙森千里にも悪夢は「感染」り、
謎の儀式に参列する夢を見る。
一方、都市伝説〈呪夢〉を追うオカルトライターの伊東壮太 は、
死亡した同業者のメモ「鍵は夢詣」からある孤島の奇妙な祭祀の存在を知り――。
書店員からの圧倒的支持を受けた、
第45回横溝正史ミステリ& ホラー大賞〈読者賞〉受賞作。
書誌情報
書名:夢詣
著者:雨宮 酔
発売日:2025年10月24日
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322507000496/
著者プロフィール
雨宮 酔(あまみや・すい)
1992年生まれ。群馬県出身、埼玉県在住。京都大学卒。2025年、「夢に棲みつくもの」で第45回横溝正史ミステリ& ホラー大賞〈読者賞〉を受賞。同作を改題・改稿した本書でデビュー。