アニメ「プリキュア」シリーズの第22弾「キミとアイドルプリキュア♪」の劇場版『映画キミとアイドルプリキュア♪ お待たせ!キミに届けるキラッキライブ!』(公開中)の応援上映「ミラクルアイアイブレスで映画キミプリ応援上映」が9月26日、新宿バルト9にて開催された。

【写真を見る】ライブにもストーリーにも感動!「涙があふれてペンライトを振るのを忘れてしまう」という声も飛び出した応援上映が開催【写真を見る】ライブにもストーリーにも感動!「涙があふれてペンライトを振るのを忘れてしまう」という声も飛び出した応援上映が開催[c]2025 映画キミとアイドルプリキュア♪製作委員会

「キミとアイドルプリキュア♪(キミプリ)」のモチーフは「アイドル」で、テーマは「“キミ”がいるから輝ける、強くなれる!」。劇場版では、10年に1度のスーパーミラクルアイドルフェスティバルに招待されたアイドルプリキュアが、アイアイ島で出会った謎の少女テラと共に女神アマスの伝説と謎の怪物に立ち向かう…という物語が展開する。9月12日の公開初日から、SNS上でも「”推し”がいる人は必見!」「応援上映で観たい!」「ライブシーンが最高!」といった感想があふれ、劇場版で3作連続で興収10億円超えが狙える好発進となっている。

「アイドルとは?」「推しとは?」を考えさせられるストーリー「アイドルとは?」「推しとは?」を考えさせられるストーリー[c]2025 映画キミとアイドルプリキュア♪製作委員会

本作は「キミプリ」が描き続けてきた「アイドルとは?」「推しとは?」といった問いかけを、「プリキュア」シリーズならではの良質なアクションシーンとともに圧倒的な映像と音楽で体感できるライブ映画となっており「プリキュア」好きはもちろん、推しがいる人、アイドルが好きな人、ライブが好きな人など、様々な”好き”を満足させてくれる。特に後半のライブシーンは必見!物語が動き出してから約20分、途切れることなくライブシーンが展開。「プリキュア」の歌をライブを浴びるように楽しむことができるのだ。

声援と笑顔があふれる応援上映になった声援と笑顔があふれる応援上映になった

ライブシーンで歌を披露するだけじゃないのも多くの人の心を動かしている証。なんのために、誰のために歌い、そして戦うのか。プリキュアが歌って、戦う姿を楽曲と映像を通して体感しながらその想いを受け取り、そして、自分の想いを届けたくなる。そんな物語に多くの人が胸を打たれているようだ。
映画で流れる楽曲は全部で11曲。オープニング「キミとアイドルプリキュア♪ Light Up!」の特別バージョンからスタートし、ライブシーンでは、映画の主題歌「♪HiBiKi Au Uta♪」をはじめ、本作に登場する各プリキュアのステージ曲や、アイドルプリキュアのメンバーが歴代シリーズのプリキュアで映画に登場する「ひろがるスカイ!プリキュア(ひろプリ)」と「わんだふるぷりきゅあ!(わんぷり)」のオープニング主題歌を歌うスペシャルなライブシーンも登場。キュアウインク&キュアキュンキュンが「ひろがるスカイ!プリキュア~Hero Girls~」を、ズキューンキッスが「わんだふるぷりきゅあ!evolution!!」をキラッキラなパフォーマンスで披露し、「キミプリ」「ひろプリ」「わんぷり」を推すファンの熱い想いが重なる、貴重なライブシーンとなっている。

「推しがいる幸せを体感できる映画」という感想も「推しがいる幸せを体感できる映画」という感想も[c]2025 映画キミとアイドルプリキュア♪製作委員会

「ひろプリ」「わんぷり」がライブシーンだけでなく、ストーリー面でも意味を持って活躍しているところも本作のおすすめポイント。「ひろプリ」の5人はアイドルプリキュアのピンチの場面で登場し、決め技をバンバン披露。ヒーローガールの頼もしさでアクションシーンを盛り上げる。さらに「わんぷり」の包み込むやさしさにあふれた言葉が、劇場版の物語に説得力をプラス。「プリキュア」シリーズが描いてきたテーマにも改めて感心する構成になっているのだ。

「“キミ”がいるから輝ける、強くなれる!」けれど、アイドルがアイドルでいられる時間、ファンが推しを推せる時間は永遠ではない。それを理解した上で、「ずっと残り続ける思い、輝いた時間」を噛み締める。アイドルからのメッセージを受け取り、推しを推せる時間を存分に楽しもうという想いが湧き上がったところでのライブシーンだからこそ、応援上映での声援、ペンライトの揺れ具合はハンパないものに。この瞬間は100年後も1000年後もずっと残り続けるものだから、「いま、この時間を思いきり楽しもう!」という推しを推すファンの心の声も聞こえてくるような時間だった。

ライブシーンやアクションシーンでの”応援”はもちろん、合いの手のような掛け声が自由に楽しめるのも応援上映の魅力だ。プリキュアに質問をしたり、危険を知らせたり、時には愛のあるツッコミを入れたりと、場内では常に誰かの声が飛んでいるという盛り上がり。上映前のマナー紹介では「注意、ありがとう!」「了解しました!」、映倫マークが出た際には「映倫ありがとう!」の声も。大人たちのひねりの効いたツッコミから、子どもたちのシンプルな「がんばれ〜!」の声援など、「プリキュア」を推すファンの幅広さを”生の声”から体感できるのも応援上映の楽しさだと改めて実感できる空間となっていた。また、応援上映では普段は小人(中学生以下)しかもらえない入場者特典、ミラクルアイアイブレスを配布。普段は手にできないアイテムを手にした大人たちの弾ける笑顔も印象的だった。

応援グッズを持参して参戦!応援グッズを持参して参戦!

劇場版を毎年初日に映画館に観に行くという大学生コンビは「応援上映はマスト。昨年の応援上映が楽しかったので、今年も絶対来たかった!」とのこと。「今年の劇場版は歌のシーンが多いので盛り上がりもすごかったし、ペンライトをたくさん振れて楽しかった」とご機嫌。この日は前方の座席だったそうだが、「後方に座るとペンライトの揺れが見渡せてすごくキレイ。前方に座ると後ろからの声が聞こえて楽しい。場所によって楽しみ方が違うけれど、どの場所で楽しめるのも『プリキュア』の応援上映のいいところ!」と声を揃えていた。

お父さん、お母さん、未就学児のファミリーとお友達の4人で参加していたお父さんは「家族では『オールスター』の時から来ています。子どもが行きたいというのもあるし、僕たち親も行きたくて」とニッコリ。お母さんが「娘は応援上映ではずっとペンライトを振っていて楽しそうでした」と話すと「キュアスカイが好き!また観に来る!」と笑顔いっぱいの女の子は、ポップコーンと応援グッズを手に劇場をあとにしていた。

初心者でも楽しめる映画との声も多かった初心者でも楽しめる映画との声も多かった[c]2025 映画キミとアイドルプリキュア♪製作委員会

プリキュア歴3週間の彼女と、プリキュアに触れたことがないという彼氏で「プリキュア」の応援上映に初めて参加したという20歳のカップルの姿も。「急に応援上映が決まったので、『プリキュア』好きの友達と参加できないので、彼氏を誘ってみました」とのこと。「プリキュア」をまったく知らなくても「ライブが楽しめたし、ストーリーも楽しめました」という男性は「音楽が好きでバンドが好き。少し前に自分の大好きなボーカリストが亡くなったので、劇中のセリフが刺さりました。ずっと一緒、僕たちが覚えておこうって気持ちとリンクしました」と涙ぐみながら感動したことを明かしてくれた。
「友達に今回の劇場版の初日に誘われて観たのが初プリキュア。ハマって3週間だけど、その間にさらに1回映画を観に来たし、今日は応援上映なので『キミプリ』を全話観てから参戦。入っている情報が増えたから、物語の理解度も深まりました!」と初心者だけどどハマり中だという女性は「K-POPが好き。アニメの応援上映は初だったけれど、推しを推す、アイドルを推す気持ちはわかるから、ハマった気がします。『プリキュア』を観たことがなくてもハマる人は多いと思うし、泣けます。初めての『プリキュア』映画としても、初めての応援上映としても、今回の劇場版はおすすめです!」と語ってくれた。

取材・文/タナカシノブ

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