山崎賢人さん、窪田正孝さん、片寄涼太さん、新田真剣佑さん、藤ヶ谷太輔さん。そうそうたる顔ぶれの「イケメン」だが、この方々全員の子ども時代を演じてきた俳優がいる。荒木飛羽(あらき・とわ)さんだ。
上記のようなメインキャストの子ども時代以外にも『あなたの番です』『First Love 初恋』で重要な役を重ね、『少年のアビス』『スメルズライクグリーンスピリット』『おとなりコンプレックス』では主演を務めてきた。小学生のときにスカウトされ、子役として芸能界に足を踏み入れてから約15年。2025年9月28日に20歳の誕生日をむかえる。その誕生日の翌日9月29日に刊行となるのが2冊目の写真集『20』(ワニブックス刊)だ。
1冊目の写真集『15』につづき、その年齢の今を切り取った写真集発売を記念して、自身のルーツや趣味、友情、オーディションでの苦労、そして節目となる写真集についてじっくり聞いた。
9月29日発売 荒木飛羽 写真集 『 20 』(ワニブックス刊) 撮影:MARCO小学1年生のときにスカウトされて芸能界へ
荒木さんがスカウトされたのは小学校1年生のとき。
「当時は全然覚えてないんです。母とマネージャーさんが話している間、僕は別のスタッフと遊んでいて、気づいたら事務所に入ってた、みたいな感じでした」(荒木さん、以下同)
実は、何社からもスカウトをされていたのだという。現在の事務所に入ったのは、「ありのまま」を受け入れてくれたからだった。
「小学1年生で芸能人になるとかも何も考えてないですから、僕は全然落ち着きがなかったんですね。でも今の事務所の方はちっちゃい僕の落ち着きのなさに対して何も言わず、ただただ遊んでくれたんです。それと今の事務所だけは当時のマネージャーさんが諦めずに毎月連絡をくれたんですよね」
子役時代の荒木さん
子役として数々の作品に出演しながらも、“俳優”としての自覚が芽生えたのは比較的最近だという。
「子役のときは“ただ楽しいからやっている”という感覚でした。でも10代後半になって、“これは自分の仕事なんだ”と意識が変わってきて。責任を持って演じたいと思うようになったんです。『First Love 初恋』や『少年のアビス』が大きかったですね。“ちゃんと向き合わなきゃ”という意識が強くなりました。『少年のアビス』は原作も大好きでしたし」