今年デビュー25周年を迎えた歌手の石川梨華が9月27日、28日に東京・ミュージックレストラン La Donnaで「カジュアルディナーショー2025」を開催する。アイドルグループ・モーニング娘。4期メンバーで、カントリー娘。や美勇伝、DEF.DIVA、ABCHOといったユニットでも活躍し、2児の母となった今もキュートな笑顔や親しみやすさで人気のハロー!プロジェクトOGの1人だ。今回、ディナーショーで共演する柴田あゆみ(メロン記念日)、三好絵梨香(美勇伝)が登場し、石川の魅力や素顔を明かす。さらに石川ファンを公言するタレントの藤井隆、歌手の柏木由紀(元AKB48)、後輩でモーニング娘。OGの高橋愛から届いたメッセージも紹介する。(取材・文=福嶋剛)

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 石川は、2000年4月にテレビ東京系バラエティー番組『ASAYAN』の企画「モーニング娘。第3回追加オーディション」に合格。5月にモーニング娘。の第4期メンバーとして9枚目のシングル『ハッピーサマーウェディング』でデビューした。

 そしてグループの中心的な存在として活動していた2004年8月に新人だった三好と岡田唯の3人でアイドルユニット・美勇伝(びゆうでん)をスタートさせた。ハロー!プロジェクトのオーディションに合格して間もない2人にとって石川は「アイドルの先生」だった。

 三好「私にとって美勇伝の梨華ちゃんは、人生を照らしてくれた存在なんです。普段は同学年の本当にかわいらしい女性なんですが、ひとたび仕事のスイッチが入るとものすごくプロ意識が高くて頼りになる先輩で、何事も完璧にやり抜く姿はまさに『プロのアイドル』。アイドルとして、人としてどう振る舞えばいいのかを新人だった私と(岡田)唯ちゃんに教えてくれた人です。実際、衣装のたたみ方からスタッフさんへのあいさつの仕方まで教育係として1から全部教わりマネジャーさん以上に私たちのマネジャーさんでした(笑)」

 一方、石川と同じ2000年デビューで、石川とは親友の柴田(メロン記念日)が、当時の美勇伝を振り返った。

柴田「美勇伝の3人は、本当に一生懸命でしたよね。メロン記念日にはない女の子っぽさや大人っぽさもあって、『次はどんなことをしてくれるんだろう』って見ていていつもワクワクしていました。でも美勇伝のファーストコンサート(2005年)の当日、梨華ちゃんから電話があって泣きながら『緊張してる』って打ち明けてくれたんです。やっぱりモーニング娘。という存在がとても大きかったので、グループを卒業して、美勇伝のリーダーとして自分が引っ張っていかないといけないという、プレッシャーをものすごく感じていたと思います」

三好「やっぱり新人で能力や経験も不足していた私たち2人と新しいグループを作り、リーダーとして引っ張っていくのは絶対に大変だったと思います。よく3人で美勇伝としてどうあるべきかを話し合う機会を設けてくれたのも梨華ちゃんでした。すごく優しくて一つひとつ丁寧に真剣に話をしてくれて、そこに梨華ちゃんの誠実さを感じました」

柴田「梨華ちゃんはモーニング娘。に途中から入って、プレッシャーと戦いながら、良いことも大変だったこともいろんな経験をしてきたと思うんです。とても感受性の強い子だから、人の弱さもすぐに分かって。だからこそ後輩にも真剣だったし、優しくできたんじゃないかな。三好絵梨香ちゃんが『先生』って言ったけど、すごく腑に落ちました。後輩メンバーだけじゃなくて、元AKB48の柏木由紀ちゃんにも慕われている理由はそこなのかもしれないですね」

 そんな柴田にとって親友の石川はどんなアイドルだったのかと聞くと「ごめんなさい。梨華ちゃんは、普通に仲のいい友達として見てきたのでアイドルとしては見られないんです」と素直に答え、言葉を続けた。

柴田「デビューの年が一緒で年齢も近かったので、梨華ちゃんとは家族よりも長い時間一緒に過ごした時もあって今でも心の支えです。今だから言えますが、梨華ちゃんがいなかったらきっと私はプレッシャーに押しつぶされてメロン記念日を10年も続けられなかったと思います。そのくらい大切な人です」

 当時の思い出も語った。

柴田「マネジャーさんから『絶対に人前で弱みを見せたらいけない』って教えられてきたのですが、梨華ちゃんは唯一お互いに弱みを見せられる仲でした。よく2人でいろんな現場の隅っこに行って『頑張ろうね』と励まし合っていました。それを見ていた飯田圭織さんは『2人がいるところはいつも照明が当たってないよー』と冗談を言いながら、『頑張って元気出して!』って応援してもらったのを覚えています」

 普段の石川について聞くと「おっさんです」と一言。笑いながら親友ならではのエピソードも明かした。

「私は実家住まいだったので、よく仕事帰りに梨華ちゃん家に泊まりに行ってました。みなさんは石川梨華っていうとかわいくてキャピキャピしているイメージを思い浮かべるかもしれないですが、私から見た梨華ちゃんは、ちょっと豪快なところもあって、二十歳を過ぎてから一緒にお酒をよく飲んだり、食べたいものをガッツリ食べていました。2人で寝坊して集合場所に遅れそうになったこともありました。あと、梨華ちゃんのお家に遊びに行くと自分の写真集とか、梨華ちゃんが出演したテレビ番組(録画)を全部見せてくれました(笑)。自分が好きというより、プロデューサー目線で、『こんな見せ方はどう?』と常に研究していたんだろうなって思います」

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