ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.09.25 16:01
会社資金42億ウォン(約4億4600万円)余りを横領した容疑で起訴された韓国女優ファン・ジョンウムが執行猶予付き懲役刑を言い渡された。
済州地裁刑事2部(イム・ジェナム部長判事)は25日、ファン・ジョンウムの特定経済犯罪加重処罰等に関する法律違反(横領)容疑事件の宣告公判で、執行猶予4年付き懲役2年を言い渡した。
公訴事実によると、ファン・ジョンウムは2022年初めごろ、自身が所属する芸能企画事務所「訓民正音エンターテインメント」から資金43億4000万ウォン余りを横領した容疑がもたれている。この事務所はファン・ジョンウムが100%の株式を所有する家族法人会社で、所属芸能人はファン・ジョンウム1人だけだった。ファン・ジョンウムは横領資金のうち42億ウォンを仮想通貨に投資し、残りは財産税や地方税を支払うためのカード代などに使ったことが分かっている。
ファン・ジョンウム側は5月15日の初公判で公訴事実をすべて認めた後、被害額全額の弁済を求めて続行を申請し、裁判部はこれを受け入れた。当時ファン・ジョンウムは約30億ウォンを弁済した状況だった。その後、ファン・ジョンウムは私有財産などを処分し、5月30日と6月5日の二度にわたり残りの被害額をすべて弁済して関連資料を裁判所に提出した。
ファン・ジョンウム側は裁判で「会社を大きくしようと思って暗号資産に投資することになり、会計や手続きに対する認識が不足していて、弁済さえきちんとすれば問題ないと未熟に考えてこのような事件に至った」と釈明した。
ファン・ジョンウムも8月21日の結審公判で「一生懸命生きようと働くうちに会計や税務の方まできちんと気が回らず、このような事態を招いたようだ」とし「反省している」と述べた。
1審裁判部は「被告人が横領した金額を全額弁済し、初犯である点を考慮した」と量刑理由を明らかにした。
検察は8月の結審公判でファン・ジョンウムに懲役3年を求刑していた。
ファン・ジョンウムは宣告後、涙を流しながら法廷を後にした。