【速レポ】<LuckyFes’25>Novelbright、“皆勤賞”ロックバンドの矜持「ぶちあげていきたいと思います!」
「生憎の雨ですけど、こんな天気の中、たくさん集まってくれてうれしいです。今日は濡れに行きます(笑)。びちょびちょになって楽しんでいきましょう!」──竹中雄大(Vo)
◆ライブ写真
RAINBOW STAGE 2日目のトップバッター・宮野真守からバトンを受け取ったのは、22年のLuckyFes初開催から“皆勤賞”を更新しつづけている5人組ロックバンド、Novelbright。19年にSNSにアップした路上ライブがバズとなり、一躍、音楽ファンに知られるようになった生粋のライブバンドだ。
その彼らは現在、<Novelbright ARENA TOUR 2025 〜Winding Road〜>と題した全国7都市アリーナツアーを行いながら、複数の夏フェスで熱いライブを繰り広げている真っ最中。ならば、当然、LuckyFesでも“仕上がった”姿を見せつけてくれるに違いない、と期待しているフレンズ(LuckyFesの観客のこと)に彼らは早速、4月7日のリリースしたダンサブルなビートが躍動する(目下の)最新シングル「カノープス」を披露。たちまち手拍子でバンドを迎えたフレンズの気持ちを鷲掴みにすると、そこから新旧の代表曲の数々をたたみかけていった。
「しょっぱなからガンガン、トバしていきましょう!」(竹中)と繋げた「seeker」はバラードと思わせ、Bメロからテンポアップ。ドラマチックなバンドサウンドと竹中が歌い上げる悲壮なメロディーが胸を打つ。山田海斗(G)と沖聡次郎(G)がお立ち台の上で繰り広げたツインリードから竹中のロングトーンになだれこんだエンディングもライブ映え抜群だ。
そこから一転、ともにバラードの「愛とか恋とか」「夢花火」の2曲を立て続けに披露する。山田と沖がアコースティックギターを奏でた前者は「一緒に歌ってくれたらうれしいです」という竹中のリクエストに応え、フレンズがサビのシンガロングでひとつに。後者はルート音とサステインを巧みに組み合わせうねらせた圭吾(Ba)のベースフレージング、ねぎ(Dr)がダイナミックに加えたフィルイン、沖がトレモロピッキングとチョーキングで存分に泣かせたギターソロ──バラードでもロックバンドの矜持を見せつける演奏も聴きどころだった。
「この35分のステージが明日からの希望や生きる活力になるようにラスト3曲、ぶちあげていきたいと思います!」(竹中)
竹中のハイトーンボイスの魅力を見せつけ、フレンズがシンガロングしたアンセミックな「Sunny drop」、ラップとラウドロック・サウンドでフレンズをジャンプさせた「Empire」。すでにRAINBOW STAGEには一体感とともに大きな盛り上がりが生まれていた。その盛り上がりをさらに大きなものにしたのが、山田が閃かせるリフともになだれこんだラストナンバーの「Walking with you」だった。Novelbrightがインディーズ時代から自分達の存在理由をアピールするように演奏しつづけているエモーショナルなロックナンバー。
渾身の演奏はもちろん、ねぎを囲むように向かいあう5人の姿がバンドの絆を物語る。そして、最後、ステージから降りて、観客の前にある柵から身を乗り出すように歌った竹中は、ライブの手応えをフレンズにアピールするようにマイクを握った右手を高く掲げたのだった。
取材・文◎山口智男
写真◎緖車寿一
セットリスト
1. カノープス
2. seeker
3. 愛とか恋とか
4. 夢花火
5. Sunny drop
6. Empire
7. Walking with you
「ABEMA」では、LuckyFesの熱狂ライブステージを、
3日間にわたり無料・独占生中継!
見逃し配信は9月9日(火)23:59までお楽しみいただけます。
https://abema.tv/video/title/556-5
※一部アーティストは視聴対象外です