京都のファッションブランドTOKIARIがフランスのデニムメーカーとコラボ

京都発のファッションブランド「TOKIARI(トキアリ)」が、フランス最古のデニムメーカー「Atelier TUFFERY(アトリエ・テュフリー)」とのコラボレーションを発表しました。両者は伝統と持続可能性をテーマにしたプロジェクトを進めており、2025年10月15日には、京都でデニムの発表とポップアップショップ、トークショーを開催予定です。この取り組みは、地域の文化を尊重し、サステナブルな製品開発を目指すものです。アトリエ・テュフリーは、製造過程での廃棄物削減や職人への敬意を重視し、環境に配慮したデニムを生産しています。

この記事の要約

TOKIARIがフランスのAtelier TUFFERYとコラボを発表
2025年に京都でデニム発表イベントを開催予定
地域と環境に配慮したサステナブルな製品開発を推進

京都発ファッションブランド「TOKIARI」がフランス最古のデニムメーカー「Atelier TUFFERY」とのコラボレーションを発表

この記事は、ファッションに興味がある方や、持続可能なライフスタイルを追求している方におすすめです。また、伝統工芸や職人技に関心がある方には特に魅力的な内容となっています。読者は、TOKIARIとAtelier TUFFERYのコラボレーションを通じて、現代のファッションがどのように伝統や持続可能性と結びついているのかを知ることができるでしょう。

コラボレーションの背景と目的

京都発のファッションブランド「TOKIARI(トキアリ)」は、フランス最古のデニムメーカー「Atelier TUFFERY(アトリエ・テュフリー)」とのコラボレーションを発表しました。このプロジェクトは、伝統と持続可能性をテーマにしており、単なる製品開発にとどまらず、二つの異なる文化圏に根ざしたものづくりの哲学の共鳴によって新たな価値を創造することを目指しています。

特に注目すべきは、このプロジェクトを祝してアトリエ・テュフリーの第4代目オーナー夫妻がフランスから京都に来日することです。2025年10月15日には、京都・時在服飾設計にてコラボレーションデニムの発表とポップアップショップ、さらにはオーナー夫妻によるトークショーが開催される予定です。

アトリエ・テュフリーの歴史と哲学

アトリエ・テュフリーは、1892年に創業者セレスタン・テュフリーがフランス南部の村フロラックで仕立て屋を始めたことに端を発します。当初、デニムはファッションアイテムではなく、働く人々のための頑丈な「道具」として位置づけられていました。アトリエ・テュフリーは、フロラックから約20km離れた鉱山の町アレスで働く人々のために、動きやすさと丈夫さを兼ね備えた作業着を製造していました。

このような歴史を持つアトリエ・テュフリーは、単に古い伝統を守るだけでなく、地域との共生を重視した経営を行っています。多くの製造業者がコスト削減を目的に海外生産へと移行する中、アトリエ・テュフリーはフロラックでの「フランス製」にこだわり続けており、職人たちの技術を継承しつつ、地域住民の生活と雇用を守ることに努めています。

サステナビリティと環境への配慮

現代においてサステナビリティは企業の重要な責任とされる中、アトリエ・テュフリーはその責任を徹底して果たしています。製造過程で生じる裁断くずや糸くずは定期的に回収され、建築資材に加工される工場へ運ばれます。これにより、製造過程で発生するゴミはほとんどゼロに抑えられています。

さらに、アトリエ・テュフリーで生産されるデニムは、同重量のグローバル生産デニムと比較して、二酸化炭素(CO₂)および温室効果ガスの排出量が3分の1であることが証明されています。同社はまた、顧客が履かなくなった古着の回収・再販や、傷んだ製品の修理サービスも行っており、「新品を買うよりも、古いものを修理してください」と顧客に伝えています。

職人への深い敬意と尊重

アトリエ・テュフリーのサステナビリティは、環境への配慮だけでなく、働く人々、すなわち職人たちへの深い敬意と尊重によって支えられています。製造に携わる全てのスタッフは正社員として雇用され、14ヶ月間の研修を経て、デニム製造の全工程を縫える「マルチスキル」を持つ職人へと成長します。

また、職人たちの身体的負担を軽減するために、作業内容を1時間ごとに変える仕組みも導入されています。これにより、職人たちは心身ともに健やかに働き続けることができ、急な休みが発生しても作業が滞ることはありません。

日本の伝統工芸「裂織」との融合

今回のコラボレーションの核心には、日本の伝統工芸である「裂織(さきおり)」が存在します。TOKIARIは、岩手県の裂織工房「幸呼来Japan」と協業し、制作過程で出る余り布を再利用した裂織をコレクションに取り入れる試みを行っています。裂織は、東北地方で古くから「貴重な布を最後まで大切にする」という生活文化の中から生まれた技法です。

終わりに

このように、TOKIARIとAtelier TUFFERYのコラボレーションは、伝統と現代の融合、そして持続可能な未来に向けた新たな挑戦を象徴しています。両者の哲学が結集した製品は、単なるファッションアイテムに留まらず、環境への配慮や地域との共生を体現したものとなるでしょう。今後、このような取り組みがさらに広がり、持続可能なファッションの未来が切り開かれることを期待しています。

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