<写真説明>へぇ、そうなんですか、藤井風さんね…と、われ関せずの銀次郎さん
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 【谷口キヨコのごきげん!?SOLOライフ】

 
この9月、ワタシかいわいで話題に上ったのは『徹子の部屋』藤井風ゲスト回のことでした。

 ご覧になったでしょうか。ネットでもかなりザワついていたようで、その意見もさまざま。「神回!」「わけわからん…」と賛否?両論あり、大方は「よかった」と。

 私的には、正直ラジオ番組にあんな感じの受け答えのゲストが来たらどうしよう…と、冷静に楽しんで見てられませんでした(笑い)。どうしてもインタビューする方の気持ちで見てしまうので。テレビじゃなくラジオだと、お互いの表情がリスナーさんに伝わらないので、あの無言のすきまが耐えられない…。しかも、あの受け答えは表情があってこそのもの。それが見えなきゃつらい…と、ラジオ育ちの私は思ったわけです。

 でも途中から「キヨコの部屋じゃないんだから」と開き直って見てみると、どんどん面白くなってきました。ネットの意見には「まるで宇宙人の対話だ」ってのがありまして、言われてみればそうかもしれんな、と。もちろん宇宙人とは誰もしゃべったことがないわけですが、同じ日本語を話していてもそれぐらい、お二人の会話は未知の感じがしてましたよね。

 徹子さんは『芸人さん泣かせ』と言われることがありますが、あの感じでいえば、藤井風さんもかなりのインタビュアー泣かせですぜ。投げかけた質問に対しての答えがあんな感じだと、インタビュアーは次にもう何を言ったらよいか分からない…。質問を100ぐらい用意してないとあの時間がうまらない気がしました(汗)

 でもでも、何よりも一番強く感じたのは『徹子さんが楽しそう』ということです。楽しいというか『徹子さん喜んでる』といった方がしっくりくるかな。あの少なめの言葉の受け答えでインタビュアーを喜ばすって、恐るべし藤井風(の魅力)!と思ってしまったのです。

 もちろん徹子さんのむちゃ振りリクエストにお答えして、藤井風さんがピアノを弾きまくったり歌いまくったりがお気に召したこともあるでしょうが(それも相当なレベルで)、徹子さんはとにかくいちいち「わぁすごい」を連発。目がキラキラするって、このことなんやと、90歳をすぎた徹子さんを見て確信しました。

 人間は高齢になると表情が乏しくなるとかよく聞きますが、たぶん、それはさまざまなことを経験してきて、大概のことじゃ驚かないとか、感動しないとかになってきてるんやないかなぁ、とも思うんです。そりゃ90年以上も生きれば、私には思いもよらないすんごいことを見たり聞いたり体験してはるんやないか、と。だから何があっても、そんなに顔の表情に出ないんちゃうか、とも思います。

 が、そうだとしてもそうじゃないとしても、百戦錬磨の徹子さんの心を動かすって、やっぱりすごいぜ藤井風!そして人間、一番心が動くのは、やはり恋心なんやな、とも思ったんです。
 どう見ても徹子さん、恋してはりましたもん、藤井風に。あんなにお食事を一緒に行きたがる徹子さんがすてきすぎました。藤井風さんに対して興味津々、もっと話したい、知りたい!という気持ちがあふれてましたねぇ。

 なので、その相手にすごく興味がある、ってことはある意味、それは恋なんやろな、って思ったんですよね。それを表現できる徹子さんすごいし、そう思わせる藤井風さんすごいし、やっぱり徹子さんと一緒にお食事行きたいと思う藤井風さんもすごいわ。(その後実際にお食事に行ったお二人さん)

 恋するってことは感情が大きく揺れるから、よいことだけじゃなくてしんどいことも同じくらいある、って言うけど、やっぱり心は動かないとな、と。動かさないとな、って。それがある意味、生きてるってことなんやろうな、って。

 いろいろ面白すぎた二人の対談、そして黒柳徹子さんだけじゃない世の中にあふれる『藤井風を風クンと呼んで愛してやまない大人女子たち』が身近にめっちゃいる状況の私が考えました。次回は『なぜ世のおねーさんたちは藤井風のことをそんなに好きなのか』について書いてみたいと思います。

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