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フランス映画界の異端児ベルトラン・マンディコ監督の特集上映の開催が決定し話題に。また、吉沢亮主演『国宝』や、森崎ウィン&向井康二W主演『(LOVE SONG)』についてのニュースも大きな注目を集めた。
異端の鬼才ベルトラン・マンディコ、日本初の特集上映開催
フランス映画界の異端児ベルトラン・マンディコ監督の特集上映「ベルトラン・マンディコ特集 ピンク・ネオン・アポカリプス」が、10月4日よりシアター・イメージフォーラムで開催される。ジェンダーや身体表現を根底から揺さぶり、世界の映画祭で熱烈な支持を集めるマンディコ作品を日本で一挙に体感できる貴重な機会だ。
特集の中心となるのは、長編デビュー作『ワイルド・ボーイズ』(2017年)。「カイエ・デュ・シネマ」誌でベストワンに選ばれた本作は、美しい少年たちの悪行と謎めいた“キャプテン”との対峙を描き、モノクロームからサイケな色彩へ自在に変化する映像美で見る者を幻惑する。予告編では「何より美しい幻覚」というコピーの通り、映画を夢や幻覚として提示するマンディコの美学が鮮烈に伝わってくる。
さらに、ジャンルを横断する寓話的傑作『アポカリプス・アフター』、ヤン・ゴンザレス監督作『アイランズ』、倒錯的な短編集『ホルモンズ』など、多彩なラインナップも上映。エロス、暴力、モンスター、幻想を自在に横断しながら、現代映画における唯一無二の映像世界を築くマンディコ。そのラディカルな表現を一挙に堪能できる本特集に注目だ。
・エロスと暴力に彩られた世界、悪行三昧の少年たちと彼らを躾ける謎の男との関係は?
吉沢亮主演『国宝』トロント国際映画祭でスタンディングオベーション
映画『国宝』が、第50回トロント国際映画祭のSpecial Presentation部門に出品され、現地時間9月11日、公式上映が行われた。
社会現象的ヒットを記録した本作は、すでに邦画実写として22年ぶりに興収100億円を突破。2026年にはアカデミー賞関連作を数多く手がける配給会社GKIDSより北米公開されることも決定しており、世界的な注目が集まっている。
会場となったRoyal Alexandra Theatreには、上映前から長蛇の列ができ、1,244席が満席に。李相日監督は登壇し、過去にドラマ「Pachinko」の撮影で長期滞在したトロントでの思い出を語り、「So Beautiful Town」と称賛。会場を大いに盛り上げた。
上映終了後にはスタンディングオベーションが起こり、観客から熱烈な拍手が送られた。舞台挨拶では、李監督が「学生時代に見たチェン・カイコー監督の『さらば、わが愛/覇王別姫』の影響が大きい」と明かす一幕も。また、日本での大ヒットについて問われると「想像できるわけないじゃないですか(笑)」と笑いを誘いながらも、制作当時の挑戦的な思いを振り返った。
上映後も観客との交流が続くなど、現地での熱狂ぶりが伝わる公式上映となった。
・『国宝』トロント国際映画祭も熱狂の渦に! 李相日監督のトークでは会場の爆笑も!?
森崎ウィン&向井康二W主演『(LOVE SONG)』タイ&台湾公開決定!
日タイ共同制作映画『(LOVE SONG)』が、ついにタイでの公開を迎えることが決定した。メガホンをとるのは、世界的BLブームを牽引したドラマ『2gether』のチャンプ・ウィーラチット・トンジラー監督。主演は森崎ウィンとSnow Manの向井康二が務め、さらに日タイの人気キャストが集結する。
(C)2025『(LOVE SONG)』製作委員会
森崎が演じるのは、バンコク赴任を命じられた真面目な研究員ソウタ。向井はソウタの初恋相手で、カメラマン兼ミュージシャンとして現地で活動するカイを演じる。異国の地で再会した二人が心を通わせていく過程を、チャンプ監督が温かく描き出す。
キャストには及川光博、藤原大祐、齊藤京子、筒井真理子ら日本勢に加え、タイからはミーン・ピーラウィットやファースト・チャローンラットら人気俳優が参加。国境を越えた豪華布陣が、二人の恋の行方を彩る。主題歌はOmoinotakeが書き下ろした新曲「Gravity」で、強い愛の引力を表現する。
さらに台湾での公開(11月予定)と高雄映画祭での上映も決定。森崎は「恩返しの一歩が叶って嬉しい」、向井も「大好きなタイで上映されてうれしい」と喜びを語っており、国際的な注目度がますます高まっている。
・森崎ウィン&Snow Man向井康二W主演のピュアラブストーリー『(LOVE SONG)』がタイ公開決定でアジアを席巻!?