1980年に公開され多くのファンを生み出すものの世界的な鑑賞がかなわず、幻の作品とも呼ばれていた『ジャグラー/ニューヨーク25時』。本作が4Kリマスター化され、4K 修復版として12月5日(金)より全国公開されることが決定し、あわせてポスタービジュアルも解禁となった。
本作は、ニューヨークを舞台に一人娘を誘拐された父親の追跡劇を描いた“疾走系”犯罪映画。クエンティン・タランティーノが「カーアクションが最高な映画!」と称賛し、『ベイビー・ドライバー』(17)制作当時のエドガー・ライトにも薦めたというエピソードをはじめ、映画人にもファンが多い。権利問題から長らく世界的な鑑賞が難しく、80年代に一度VHSが発売されただけとなっていたが、この度、待望の公開となる。
【写真を見る】目の前で娘を誘拐された父親ボイドは、必死に後を追うが…[c]1980 GCC Films, Inc
監督を務めるのは、TVドラマ「刑事コロンボ」や「スター・トレック」などを手掛けたロバート・バトラー。主人公の父親ボイド役には『悪魔の棲む家』(79)で主演を務めたジェームズ・ブローリン、誘拐犯ガス・ソルテック役に『真夜中のパーティー』(70)のクリフ・ゴーマン、事件を指揮するトネリ警部補役に『ゴッドファーザー』(72)で人気を不動のものにしたリチャード・S・カステラーノ、ボイドを逆恨みし執拗にあとを追う元同僚バーンズ刑事役に『コマンドー』(85)などで知られる名バイプレイヤーのダン・ヘダヤらが名を連ね、当時を象徴する俳優たちの競演も見どころだ。
公開決定とあわせて解禁となったポスターには、犯人を必死に追いかけるボイドと逃げるソルテック、誘拐されたキャシーの姿を捉えた躍動感あふれる写真が大胆に使われ、作品の臨場感が伝わるビジュアルに仕上がっている。この幻の名作を、ぜひ劇場で目撃してみてほしい。
文/MOVIE WALKER PRESS編集部