PHOTO:CHIBA KAITO

折見健太デザイナーによる「オリミ(ORIMI)」は、「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week Tokyo)」で2026年春夏コレクションを発表した。昨シーズン、非公式スケジュールで初のランウエイショーを実施したのに続き、今季は遂に東京のファッションウイークに初参加。イベントのトリを務めた。ネオン輝く渋谷の夜の街を一望する渋谷ヒカリエの会場には、「オリミ」をまとった20代の若者が多く集まり、1年ぶりのショーを盛り上げた。今シーズンはまさに、変化を続ける東京とその街で行き交う若者の姿を切り取った。

東京は、折見デザイナーが「オリミ」をスタートするきっかけとなったセレクトショップ「ザ・エレファント(THE ELEPHANT)」を原宿にオープンした街であり、彼のインスピレーションの源でもある。年に一度のショーを通じ、この間に感じた東京の変化と自身の心境をコレクションに映した。

「オリミ」2026年春夏コレクション

「オリミ」2026年春夏コレクション

「オリミ」2026年春夏コレクション

「オリミ」2026年春夏コレクション

「オリミ」2026年春夏コレクション

「オリミ」2026年春夏コレクション

「オリミ」2026年春夏コレクション

「オリミ」2026年春夏コレクション

象徴的なアイテムには、股上を極端に深くしたジーンズや、裾にワイヤーを仕込んだフリルシャツ、肩に張り付くように持つショルダーバッグが並ぶ。日常着のシルエットを崩した不規則なスタイルは若さの不安や緊張を映し出し、一方でジャケットとパンツを一体化したジャンプスーツや大きな肩パッド入りジャケットは強いアティチュードを示した。さらにリネンやクレープ、普段は使わないチェック柄といった柔らかな素材も採用し、多面的な素顔を描写した。

折見デザイナーは「この一年でクリーンに整えられていく東京の時代感を捉えた。僕自身もブランドも街とともに成長していて、この変化に反抗する気持ちはない。ただ『ここではないどこか』という気持ちもあり、日常と地続きの非日常を根底に置いた」と語る。

ショーには、街中でスカウトしたような20代のモデルも多く起用。渋谷というカオスな街で、今の「オリミ」が打ち出す“2025年の等身大“を強く意識したという。「ワクワク感を持って手に取ってもらえる服を作りたいし、若い世代には服を通じて自分らしくいてほしい。『オリミ』は僕自身でもある。その思いを彼らにも伝えたい」。

ショー会場でキャッチ!ORIMIボーイたち

ショー会場には、「オリミ」のシグニチャーアイテムをまとった若者が多く駆けつけ、ブランドの人気ぶりもうかがえた。前身ごろをオーバーラップしたバギーパンツやバイカーブーツ、エレガントなスカーフ付きジャケットなど、思い思いのスタイルで華を添えた。

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