2度のアカデミー賞に輝くケイト・ブランシェットが、サーチライト・ピクチャーズが手掛ける脚本家アリス・バーチの長編監督デビュー作『Sweetsick』で主演を務めることが明らかになった。「Deadline」など全米複数メディアが報じている。
【写真を見る】『TAR/ター』での迫真の演技以降、主演作が続くケイト・ブランシェット。奇妙な能力を持った主人公に?[c]Everett Collection/AFLO
本作は、時に大きな犠牲を払いながらも他者が必要としているものを見抜くという能力を備えた主人公が、故郷への旅に出る物語。バーチ監督が自ら脚本を務め、プロデューサーには『教皇選挙』(24)でアカデミー賞候補になったテッサ・ロスやジュリエット・ハウエルらのほか、ブランシェットも名を連ねており、『それでも夜は明ける』(13)や『哀れなるものたち』(23)でもサーチライトとタッグを組んだFilm4が製作総指揮と共同出資を担当。
自ら主演とプロデューサーも兼任するケイト・ブランシェット[c]Everett Collection/AFLO
劇作家としてキャリアをスタートさせ、『レディ・マクベス』(16)で脚本家デビューを飾ったバーチ監督。その後も『帰らない日曜日』(21)や『聖なる証』(22)などで脚本を務め、ドラマシリーズ「戦慄の絆」では企画・製作総指揮も兼任。直近で脚本を務めたリン・ラムジー監督のジェニファー・ローレンス主演作『Die My Love』は、今年のカンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品され高評価を集めた。
ブランシェットがサーチライト作品に出演するのは『ナイトメア・アリー』以来[c]Everett Collection/AFLO
「このようなすばらしい映画制作者や協力者たちと共に監督デビュー作を制作できること、これ以上にないほどうれしく思っております。サーチライト・ピクチャーズとFilm4と仕事ができることを大変誇りに思いますし、比類なきケイト・ブランシェットを作品の中心に迎えられることは本当に感激です」とコメントを寄せているバーチ監督。本作の撮影は、この秋にイギリスとギリシャで行われる予定で、公開時期は未定。続報に注目だ。
文/久保田 和馬