水上恒司が主演を務め、山下美月との共演で原浩による第40回横溝正史ミステリ&ホラー大賞受賞作を実写化する『火喰鳥を、喰う』(10月3日公開)。本作より、約3分半の冒頭映像が解禁となった。
【写真を見る】水上恒司と山下美月、宮舘涼太が共演し、第40回横溝正史ミステリ&ホラー大賞受賞作を実写化する『火喰鳥を、喰う』[c] 2025「火喰鳥を、喰う」製作委員会
「超高速!参勤交代」シリーズや『空飛ぶタイヤ』(18)、『シャイロックの子供たち』(23)などを手がける本木克英が監督し、『ラーゲリより愛を込めて』(22)、『ディア・ファミリー』(24)などの林民夫が脚本を手がける本作。主演の水上といえば、『死刑にいたる病』(22)、『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』(23)、『八犬伝』(24)、『本心』(24)など数々の話題作に出演し、今年もW主演作『九龍ジェネリックロマンス』(25)が公開されるなど出演作品が目白押しの人気実力派で今回が映画単独初主演となる。ヒロインの山下もまた、元乃木坂46のメンバーで、女性ファッション誌「CanCam」専属モデルを務め、俳優業では連続テレビ小説「舞いあがれ!」、『六人の嘘つきな大学生』(24)、ドラマ「御曹司に恋はムズすぎる」、さらに主演作『山田くんとLv999の恋をする』(25)も公開されるなど多方面で活躍の場を広げてきた。
さらに、Snow Manのメンバーで『映画 少年たち』(19)でも本木監督とタッグを組み、映画『おそ松さん』(22)のほかバラエティ番組からドラマ、ソロ曲でのパフォーマンスなどの個人活動と幅広いフィールドで活躍する宮舘涼太も単独での映画初出演を果たしている。
物語は、信州で暮らす久喜雄司(水上)と夕里子(山下)の元に戦死した先祖の久喜貞市の日記が届くところから始まる。日記の最後のページに綴られていたのは、「ヒクイドリ、クイタイ」の文字。その日以来、幸せな夫婦の周辺で不可解な出来事が起こり始める。超常現象専門家、北斗総一郎(宮舘)の協力も得ながら真相を探るが、その先に現れたのは驚愕の世界だった。
このたび、不穏な空気が漂い、謎がちりばめられた冒頭約3分半の本編映像が解禁に。雄司の祖父、保の兄で、戦死した先祖、貞市の名前だけが削られた墓の前で立ちすくむ雄司と夕里子らの姿が映しだされるところから映像は始まる。駆けつけた警官と雄司の2人は何者かによるイタズラだろうと推測するが、貞市の名前だけが消されていること、そして貞市のものと思しき日記が発見されたことから恐怖のような違和感を覚える夕里子。
終始不穏な空気が流れるなか、ふと雄司が畑に目を向けると、そこにはこちらをじっと見つめる白い服を着た少女の姿が。いるはずのない少女の姿に思わず硬直する雄司に対し、少女は静かに微笑みそっと口に人差し指を当てる。雄司は冷静を取り戻そうと目を逸らすが、再びゆっくりと畑の方に目線を戻すも、少女の姿はなかった。なぜ墓から貞市の名前だけ消されているのか。貞市の日記とは。そして、少女の姿が意味するものとは。
さらに映像内では、異様な空気を放つ“アバン”も特別解禁。不穏な劇伴に乗って日記の文字や不敵な笑みを浮かべる軍服の男、そして“籠り”“思念”など物語の鍵となるワードが次々と映し出される。
果たして、久喜家を襲う怪異の正体とは。先読み不能な『火喰鳥を、喰う』の幕が上がる!
文/平尾嘉浩