Amazonが、元世界王者と組んでテニスドラマに着手するようだ。米Deadlineが伝えている。
大坂なおみも憧れる元世界女王、Netflixでテニスドラマをプロデュース
大坂なおみも憧れるテニス界のスーパースター、元世界女王のセリ …
『ヴァンパイア・ダイアリーズ』クリエイターも参加
報道によれば、Amazonは制作会社のUniversal Television、Entertainment 360とともに、競争率の激しいテニスアカデミーの世界を舞台にした新作ドラマ『Rally(原題)』を作るという。優秀なプレーヤーばかりが集まるエリートテニスアカデミーを舞台にした本作は、野心を抱く若き選手たちが、「世界で最も孤独なスポーツ」と言われるテニスの世界で、勝利を価値あるものと感じさせる唯一の絆さえも犠牲にしなければならないことを学んでいく様子を描く。
本作のアイデアを思いついたのは、製作総指揮に名を連ねるEntertainment 360のガイモン・キャサディ(『ゲーム・オブ・スローンズ』)。もともとテニスファンだった彼は、息子がテニスアカデミーに所属するようになったことで、その内幕に興味を抱いたようだ。キャサディがスポーツドラマを手掛けるのは今回が初めてではなく、Apple TV+のコメディドラマ『スティック』ではゴルフを取り上げた。今年6月にリリースされた同作はすでにシーズン2へと更新されている。
ショーランナー・脚本を担当するのは、『ヴァンパイア・ダイアリーズ』『オリジナルズ』『レガシーズ』『ヴァンパイア・アカデミー』『ライアーズ 私たちのウソ』といった若者ドラマでクリエイターを務めてきたジュリー・プレック。プレックは、先日ニューヨークで行われた全米オープンテニスを現地で観戦するところをInstagramに投稿していた。
また、世界を代表する元テニスプレーヤーのアンドレ・アガシも製作総指揮として参加する。アガシといえば、元世界ランキング1位で、テニスの四大大会とオリンピックをすべて制したことで知られる。「ゴールデン・スラム」と呼ばれるこの偉業を男子シングルスで達成した最初の選手(1999年)であり、その後もラファエル・ナダル、ノバク・ジョコビッチの二人しか続けていない。
アガシは10代の頃にフロリダ州の有名なテニスアカデミー、IMGアカデミーに所属した経験もあるので、この作品には適任と言えるだろう。IMGアカデミーでは彼のほか、錦織圭、ボリス・ベッカー、マルチナ・ヒンギス、ピート・サンプラス、マリア・シャラポワら名立たる選手たちがプレーしていた。
アガシのほかには、混合ダブルスで2度の四大大会優勝を誇るジャスティン・ギメルストブもプロデューサーとして名を連ねる。
若者によるテニスドラマを描く上で上々の顔ぶれが集まったものの、Amazonがこれまでスポーツドラマで苦戦している点は気になるところだ。もともとこのジャンルをほとんど手掛けていない上、2022年の野球ドラマ『プリティ・リーグ』も、今年4月リリースのバレエドラマ『エトワール』も1シーズンで打ち切られた。ここ10年足らずの間に、『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』『ドリームプラン』『チャレンジャーズ』『ジュリーは沈黙したままで』といった数々のテニス映画が作られ、アメリカでもテニス人気が高まりつつあるが、『Rally』はその流れに乗ることができるだろうか。
(海外ドラマNAVI)
Amazon『エトワール』、2シーズン制作のはずが1シーズンで打ち切りに
『ギルモア・ガールズ』シリーズや『マーベラス・ミセス・メイゼ …
クリフハンガーで打ち切られた海外ドラマ【5選】
海外ドラマは、次のシーズンが始まるまで視聴者の興味をひきつけ …
参考元:米Deadline