今年はデビュー15周年を迎える記念イヤーだが……
今年11月でデビュー15周年を迎える記念イヤーに、メンバーの明暗がくっきりと出てしまいました。
7人組ダンス&ヴォーカルグループ「三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE」の同じメンバーながら、ヴォーカル・今市隆二さん(38歳)とパフォーマー・岩田剛典さん(36歳)の今夏の境遇は、天と地と言えるほどの差があるのです。
2014年に「R.Y.U.S.E.I.」が大ヒットして以来、日本のミュージックシーンを牽引してきた2人の現状とは……?
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タクシー運転手を「殺すぞ」などと暴行・脅迫容疑
今年4月にタクシー運転手の男性を「殺すぞ」などと脅して暴行したという疑いで、7月に警視庁へ書類送検された今市隆二さん。8月28日、運転手の代理人弁護士によると、今市さんから「殺すぞ」という趣旨の発言を認めて謝罪があったことで示談が成立し、被害届を取り下げたとのこと。とはいえ今市さんは現在は芸能活動自粛中で、グループの15周年イヤーに水を差してしまっています。
「三代目 J SOUL BROTHERS」が所属するLDH JAPANのアーティストには、“見た目はイカついけど中身は真面目で気のいい兄ちゃんたち”というパブリックイメージが浸透し、高い好感度を誇っていましたが、そのイメージを裏切る形に。マイナス印象からのプラス印象というギャップで人気を獲得していたのに、“見た目はイカつくて中身も本当に恐い”というそのまんますぎる今回の事件は、今後の活動の致命傷となりかねません。
今市さんと言えば、デビュー前の7年ほどは職人(圧接工)として建設現場で働いていたものの、歌手になるという夢をあきらめきれず、オーディションを受けまくる日々を送っていたというのは有名なエピソード。本人いわくオーディションは100回ぐらい受けた経験があり、受けては落ちるという繰り返しだったそう。
そんな苦労人が24歳でようやくオーディションに合格し、「三代目 J SOUL BROTHERS」としてデビュー。昨年11月から12月にドームツアーも成功させるなど輝かしいキャリアを積み上げていたにもかかわらず、自らの過ちによってアーティスト人生に泥を塗ってしまったというわけです。
順風満帆に見える慶応出身のエリートパフォーマー
一方、岩田剛典さんは俳優業に精力的で、現在放送中のGP帯スタートドラマ『DOCTOR PRICE』(日本テレビ系)に主演中。これまでも数々のドラマに主人公や主要キャラに抜擢されてきたため、いまでは“ダンス&ヴォーカルグループのパフォーマー”としてより、“役者”という認識のほうが強い視聴者も少なくないでしょう。
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そんな岩田さんは名門校出身のエリート。彼の祖父も父も慶応義塾大学出身で、自身は中学受験をして慶応の中等部に入学。その後、慶応義塾高等学校、慶応義塾大学 法学部を卒業しています。
高校3年生のときからダンスにのめり込み、大学在学中もダンス漬けの日々を送っていたそうですが、大学4年になるまでダンサーとしてプロになるとは考えていなかったんだとか。実際、100社以上に応募するほど真面目に就職活動に取り組み、内定を出してくれていた企業も数社あったといいます。
けれど大学4年時にLDHのオーディションを受け合格。ダンスのプロとして食っていくという夢を叶えるラストチャンスだと感じ、一般企業の内定を辞退して「三代目 J SOUL BROTHERS」パフォーマーとしてデビューする道を選んだのです。
岩田さんは、祖父の代から慶応出身のエリート一家に育つというバックボーンがあり、LDHアーティストのなかでは少数派となる甘いフェイスの王子様系ビジュアルを持つ“超ハイスペック男子”のため、挫折とはほど遠い人生を送っているかに見えるかもしれません。
しかし、パフォーマーとして芸能界デビューしてからは、苦労と葛藤の連続だったというのです。