韓国ミュージカルの名作を映画館で堪能できるシネマシリーズ2作目、韓国ミュージカル ON SCREEN『ファントム』(公開中)のプレミアムトークイベント付き上映会が9月12日に新宿ピカデリーで開催。数々の大作ミュージカルに出演し、2019年、2023年に日本版「ファントム」でエリック=ファントム役を務めた加藤和樹がゲストとして登壇し、本作の魅力を語った。

【写真を見る】加藤和樹が「韓国ミュージカル ON SCREEN『ファントム』」の魅力を熱弁【写真を見る】加藤和樹が「韓国ミュージカル ON SCREEN『ファントム』」の魅力を熱弁[c]EMK Musical Company, All Rights Reserved

「韓国ミュージカル ON SCREEN」の第1作目『エリザベート』は7月11日より全国で公開され、大きな反響を得た。第2作目『ファントム』は9月12日に公開され、今後『マリー・アントワネット』『笑う男』『モーツァルト!』が、来年3月まで順次上映される。加藤は観客の前に登場すると韓国語で挨拶をして笑いを誘い、改めて「僕は日本のミュージカル俳優の加藤和樹です。今日は最後まで楽しんでいってください」と日本語でも挨拶した。

「韓国ミュージカル ON SCREEN『ファントム』」は公開中「韓国ミュージカル ON SCREEN『ファントム』」は公開中[c]EMK Musical Company, All Rights Reserved

韓国ミュージカルとの出会いは、先日まで上演されていた韓国版『エリザベート』を観に行ったことだそうで「日本のミュージカルしか観ていないと、それが完成形じゃないですか。でも(韓国版は)演出がまったく違う。ただ流れだったり楽曲は同じなので、新しい視点で観られたのがすごく印象的でしたね」と感想を語った。

韓国ミュージカルの魅力については「僕が思うに、歌の力を一番に感じます。同じ作品でも、日本は繊細なお芝居が特徴的で、韓国の場合は歌で内容を伝える力がすごくあるなと思って、韓国の劇場で観劇するたびに“もうお腹いっぱい”ってくらい歌声を浴びて帰ってきます。あとは歌に負けない舞台セットだったり、ほかにも魅力はたくさんあるんですけど、一番は俳優たちの歌声が魅力かなと思います」と熱く語った。

そして、韓国版『ファントム』での推しシーンを尋ねられた加藤は「全シーンです。オープニングからびっくりするというか、僕も初めて韓国で『ファントム』を観たときに、もちろん日本版とは演出が違うということは重々承知でしたけど、“そこから始まるの!?”という衝撃がありました」と語った。

さらに、7月24日に東京で行われたシンフォニーコンサートで、韓国版『ファントム』のエリック役を務めるSUPER JUNIORのキュヒョンと共演した加藤は「彼は太陽みたいな明るい人で、日本でも活動していて日本語も堪能なんです。ファンの方への愛情というか、できるだけ日本語で自分の思いを伝えたいということで、袖でもずっと日本語のMCを練習していて、本当に真っ直ぐな方なんだなって。それは彼の歌やお芝居を見聞きしていると伝わってくるので、そういう人間味が彼の表現に息づいているんだなと感じました」と感嘆した。

そして、『ファントム』を制作した同じ韓国のミュージカル制作会社EMKの作品ミュージカル『マタ・ハリ』にも出演を予定している加藤は、「3度目の挑戦ということで、まったく変わったミュージカル『マタ・ハリ』に期待していただければと思います」とアピールした。

最後に、締めのメッセージを求められた加藤は「このミュージカルを映画館のスクリーンで観られるということがすごく面白いと思います。僕自身も韓国に行ってしか観られないものが、こうして日本で観られるというところは非常に良いなと思いますし、現地で観劇したい思いがみなさんのなかに芽生えて、日本と韓国のミュージカル界を皆さんが盛り上げてくれたらうれしいなと思います」と笑顔で語った。

文/山崎伸子

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