あのちゃん初の日本武道館、こんなに美しくて優しい復讐劇は観たことがなかった──次号JAPANでインタビュー&レポ掲載します!大きな骨を背負ってポップに歌い踊っても、裸足にワンピースで弾き語りをしても、荒れ狂うレーザーの中でスクリームしても、全部に「あのちゃん」という誠実なひとりの人間の生き様が刻み込まれていて、それがとにかく美しかった。

かつて「武道館にひとりで立つのは厳しいと思うよ」と言われたanoは、復讐心を抱えながら武道館に「ひとり」で立っていた。でも、その「ひとり」を360°取り囲むたくさんの「ひとり」たちが、anoへの愛を声援やシンガロングに換えながらanoにたくさんの笑顔を与えていて、この場所にいるだけでこれまでの人生にあったすべての悲しみや怒りが、決して消えない強さに変わるような感覚になった。

anoが最後に届けてくれた言葉は、「ここまで生きてきてくれて本当にありがとう。よく頑張りました。これからは絶対大丈夫です」。とてもシンプルな言葉だけれど、誤解や偏見をなぎ倒しながらひとりで武道館にたどり着いたanoが口にすると、こんなにも深くて重くて尊い。

アンコールで初披露された“ミッドナイト全部大丈夫”は今回のライブを象徴するようなじんわりとした温かさが滲む楽曲。この“ミッドナイト全部大丈夫”と、終演後にMVが公開された新曲“KILL LOVE”、そして「呪いをかけて、まぼろしをといて。」という公演に込めた想いについて、9月30日発売のJAPAN11月号でanoにインタビューしています。武道館レポートもあわせて掲載するので、楽しみにお待ちください!(畑雄介)

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