女優の鈴木杏樹
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 女優の鈴木杏樹(55)が29日、ニッポン放送「うどうのらじお」(金曜後3・30)にゲスト出演し、言葉にまつわる大人気ミュージシャンとのエピソードを語った。

 音楽学校に通っていた時にスカウトを受けて、英国へ音楽留学。海外での歌手デビューを目指し、17歳からロンドンで過ごした。

 そんな時に出会ったのが、藤井フミヤだった。「向こうで音楽修行をしていたんですけど、その時に藤井フミヤさんたちが『Cute Beat Club Band』をやっていたでしょう?あのころしょっちゅう、ロンドンに来ていたんですよ。レコーディングにも来ていたし、ライブにもいらしていたし、リハーサルにも来ていたし、プロモーションビデオを撮るのにも来ていたし。何回もお会いする機会があって」。鈴木と同居していたマネジャーが、フミヤとも関係しており、顔見知りになったという。

 「そのマネジメントの人と私は、一緒に住んでたんですよ。そこによくフミヤさんとかモクさん(高杢禎彦)とかが遊びに来て下さっていて、いろいろしゃべったり、ご飯を食べたりする機会があった」

 当時17歳で世間知らずな鈴木に、フミヤは心配の声を掛けてくれていたという。「小娘が来てるから、フミヤさんからしたら心配で、“大丈夫?この子、何にも知らんような子をロンドンに来させられて”みたいな。心配して下さって」と振り返った。

 その時に指摘されたのが、言葉だったという。「日本語イコール関西弁だったので。どっちかだった。普通に関西弁でフミヤさんたちとお話をしていたら、“それ標準語、勉強した方がいいよ、ロンドンにいる間に”っておっしゃって」。鈴木は変える必要性が分からなかったようだが、フミヤからは「自分らが九州から出てきた時にどうしても抜けなくて、久留米弁が抜けなくて、凄く苦労した」と、経験談をもとに説得してくれたことを明かした。

 「“別に大阪弁でもいいん違うの?”みたいな感じなんだけど、“いやいやいやいや、バタ臭い顔をしてるし、しゅっとしているし。ロンドンから帰ってきた、洋楽を歌ってましたみたいなキャラクターなんだから、ベタベタの関西弁でいるより、標準語を話せた方がいいから。ロンドンにいる間は関西人いないんだから、周りに。今のうちに標準語をマスターしておいた方がいいよ”って言って下さったんです」

 その言葉を機に、標準語を話す訓練をしたという鈴木。パーソナリティーのフリーアナウンサー有働由美子は「それは分かる。杏樹さんが関西とか、どこ出身じゃない、“杏樹さん”というの(イメージ)は、標準語、共通語をしゃべていたからと思う」と納得していた。

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