NO OTHER CHOICE

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2026年の「米国アカデミー賞」国際長編映画賞の韓国代表に選出された韓国の巨匠パク・チャヌク監督の最新作『NO OTHER CHOICE(英題)』が、2026年3月に日本公開される。9月14日(現地時間)、「第50回トロント国際映画祭」にて本作が新たに設けられた【国際観客賞(International People’s Choice Award)】を受賞した。

『オールド・ボーイ』(04)で「カンヌ国際映画祭」グランプリ、『別れる決心』(22)で同映画祭監督賞を受賞。常にタブーを打ち破り、緻密さと完璧な美学で観客を魅了してきた巨匠パク・チャヌク監督。現代社会に生きる誰もが直面し得る“突然の解雇”という現実を独自の視点で描き出す本作では、『JSA』でタッグを組んだイ・ビョンホンを21年ぶりに主演に据え、『愛の不時着』のソン・イェジンをはじめ、豪華キャストが揃った。突然の解雇で人生が一変し追い詰められていく主人公マンス(イ・ビョンホン)に対し、危機に直面するほど強さを増す妻ミリ(ソン・イェジン)、そしてマンスとポジションを争うことになるライバルたち——それぞれ矛盾や葛藤を抱えたキャラクターの関係は、アイロニーとブラックユーモアに満ちた予測不能な展開へと観客を引き込んでゆく—。

9月14日(現地時間)、人が消費される現代社会への鋭い批判が映画祭の幅広い観客の共感を呼び、本作は「第50回トロント国際映画祭」にて本作が新たに設けられた【国際観客賞(International People’s Choice Award)】を受賞した。同賞は今年新設され、北米(カナダ、米国)以外の作品の中から観客の投票が最も多かった作品に授与される賞となる。

受賞についてパク・チャヌク監督は、「公式上映の際に現地の観客の熱い反応を直接受け取っていたので受賞の知らせに驚くことはありませんでした。トロントの観客は私が望んでいた反応を見せてくれた世界最高の観客でした。関係者の皆様とボランティアの皆様に心より感謝申し上げます」とコメント。また、本作の主演を務めるイ・ビョンホンは同映画祭で、映画界で顕著な功績を残した人物に贈られる【特別功労賞】を受賞。特別功労賞の受賞は韓国俳優初となる。

米アカデミー賞の前哨戦としても知られる「トロント国際映画祭」での受賞は大きな意味を持つ。昨年は観客賞の次点となった『ANORA アノーラ』が作品賞、監督賞などアカデミー賞5冠に輝いており、同賞の韓国代表に選ばれている『NO OTHER CHOICE(英題)』にとってはオスカーに一歩近づいたと言える。韓国では9月24日より封切となる。

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『NO OTHER CHOICE(英題)』は2026年3月、全国ロードショー

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