比べてわかる！ ヘア&メイクアップアーティスト長井かおりが、今アップデートするべきトレンドメイクをお届けするこの連載、
今回は、スペシャル編として、ミモレ読者のカオパオさんをお迎えして、これまで連載で紹介してきたテクニック盛りだくさんで新たな魅力を引き出します！
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眉山の上がり方に左右差があり、眉メイクの難しさを感じているというカオパオさん。左写真がいつものご自身のメイク。左右差解消のために数年前に施した眉のアートメイクが少し残っており、眉メイクを重ねると濃くなりがちのよう。フェイスラインのもたつきもお悩みでした。
右写真は長井によるメイク。眉の印象そのものが薄まり、左右差もあまり気にならなくなったと思います。輪郭のラインもすっきり見え、顔全体のバランスも整いました！
眉の印象を和らげるなら
眉マスカラ先行が効く！
アートメイクの残りと、地眉の黒さを中和するには、白みのあるグレージュ系の眉マスカラが活躍！ 眉メイクのいちばん最初、素眉の状態でグレージュの眉マスカラを塗ると、眉の黒さが和らぎ、印象もトーンダウン。その後、コンシーラーで高いほうの眉山の頂点を消せばOK。黒い眉毛にグレージュをのせることで、ふんわり柔らかな雰囲気にも仕上がります。
左右差や形など、眉に気になるお悩みがある程、あれこれ描き込んで整えようとしがちですが、濃く暗くなって眉の主張がさらに増すことに。眉が悪目立ちすると微差でも気になるようになるので逆効果なんです。
眉悩みが多い人こそ、眉マスカラ先行で、眉の存在感を薄めるということを意識してみてくださいね。
こちらがカオパオさんご自身のメイク。眉は３色パウダーの中間〜明るい色を使って、毛を立たせることで今っぽさを意識しながら描いていたそう。フェイスラインはシェーディングを取り入れたりと、知識も技術も充分に兼ね備えていらっしゃいます。
こちらが、長井によるメイク。眉がふんわりグレイッシュになって、主張が抑えめになりましたよね。セルフメイクのときほど、左右差が気にならなくなっていると思います。一旦眉色をグレージュで薄くしてからであれば、コンシーラーで眉山の上をカバーしたときもコントラストがつきすぎず、自然に仕上がります。
さあ、今回のカオパオさんのメイクに取り入れたテクニックをご紹介します！
眉は前述の通り、素眉の状態で、グレージュの眉マスカラを全体に塗り、眉の黒さを和らげ、その上で高いほうの眉山の上をコンシーラーでカバー。欠けや隙間など気になる部分はグレージュの眉ペンシルで描き足してくださいね。最初と最後にスクリューブラシをかけて毛流れを整えることもお忘れなく！
ちなみにアイシャドウは、メイク好きなカオパオさん仕様で上下異なるカラーを使って遊び心を。上下まぶた広めにまずはベージュのアイシャドウを縦幅も横幅も広めに仕込んで骨格を掘り起こしてから、上まぶたはオレンジ、下まぶたはパープルのアイシャドウを。アイラインは黒で引いてからしっかりぼかしました。
チークは、しっかり血色感が出るローズウッド系を、あえて「狭く」入れました。チークは薄く広く入れるのでも良いのですが、むやみに広げると顔の横幅を広く見せてしまう場合も。頬高め、目幅くらいの範囲で、V字くらいシャープで小さなハート型にのせると、顔の正面をコンパクトに見せる効果が！
唇は、「人中が気になる」とのことでしたので、ワントーン暗めのブラウンモーブ系のリップライナーで上唇を大胆にオーバーリップに縁取った上で、リップカラーはヌーディベージュに。アイシャドウを華やかにした分、色は抑えめにしてバランスをとりました。リップラインをワントーン暗めで引き締めておくことで、ヌーディカラーもぼやけずにメリハリがつくとともに、唇のボリューム感も演出できます。
「メイクの技術も知識もあるからこそ、一生懸命描き込んで悩みをなんとかしようとするのではなく、引き算も大事。気になる眉は、色を薄めて存在感を弱めてみましょう。その分、目元を華やかに盛るなどで色々楽しんでみてくださいね！」
By 長井かおり
次回も、ミモレ読者の方を大変身させるので、お楽しみに〜！
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（下まぶたに使用したパープルのアイシャドウ）エレガンス プレジール アイズ 11 ￥3850
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スタイリスト／程野祐子
構成・文／村花杏子
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