萩本欽一
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 コメディアン萩本欽一(84)が、14日放送のテレビ朝日系「有働Times」(日曜後8・56)のインタビューに答え、自身の哲学にまつわるエピソードを明かした。

 コントでは徹底したアドリブ主義を貫く萩本。その人生哲学には、経験に裏打ちされた含蓄があるものも多い。番組では、聞き手のフリーアナウンサー有働由美子が、その語録をフリップで示し、萩本にその意図を聞いていった。

 その中の一つが「聞いたらダメ 聞いたらおしまい」というもの。簡単に答えを求めると、自分で考えるという成長の機会を失ってしまうという意味合いの言葉だった。

 ところが、この言葉を知ってか知らずか、萩本に質問してきた人物がいたという。それは女優の田中美佐子。萩本は、田中とある若者の掛け合いを回顧した。「若い者がある時、田中美佐子さんに“女優さんなのに、どうして笑いができるんですか?”って(聞いて)、“欽ちゃんに聞いたからよ”って(答えた)」。質問を禁じる欽ちゃん哲学について聞かれた田中は、「いや、知ってたけど聞いたわよ。そしたら、教えてくれたわよ」と答えたという。

 その真意について、萩本が語った。「“聞いちゃダメ”って言ったら、1人は聞きに来るかなと思ったら、本当に1人来た。“だから、1人に一生懸命教えた”って言ったんだ」。誰もしなかった行動をした田中を気に入ったのか、自身の笑いについて懇切丁寧に教えたという。

 萩本はこの話を受けた、周囲の反応にクギを刺した。「その本当の話をここでしたから、この言葉はもうおしまいだよ」と宣言し、今後は質問を受け付けない意向を明らかにした。

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