ポルトガル産ホラー映画『アメリアの息子たち(原題:Amelia’s Children)』が2025年10月25日(土)より渋谷シアター・イメージフォーラムにて劇場公開される。

 

実の親を探すエドとその恋人ライリーはニューヨークからポルトガル北部の山奥へと旅立つ。壮麗な山間の屋敷にたどり着いたエドは、生き別れた母アメリアと双子の兄マヌエルとの再会を果たすが、血の繋がりを超えた“おぞましい真実”とその土地の“忌まわしき過去”に直面することになる……。

 

『アメリアの息子たち(原題:Amelia’s Children)』は、第71回カンヌ国際映画祭で国際批評家週間グランプリを受賞した奇想天外なファンタジー『ディアマンティーノ 未知との遭遇』が日本公開された、ガブリエル・アブランドスによる長編最新作だ。

宗教・政治・ジェンダーなどのテーマを横断し、監督初のホラー映画に挑戦した本作は、アンディ・ムスキエティ、デヴィッド・ロバート・ミッチェル、ブランドン・クローネンバーグなど数多くのホラー映画作家を輩出したフランス・ジェラルメ国際ファンタスティック映画祭で見事審査員賞を受賞。数多くのホラー映画祭で観客を阿鼻叫喚の地獄へと叩き落としたマザコンホラーが、遂に日本へ伝来。

 

公開にあたってこのたび予告編が解禁。予告編内では生き別れた双子の兄と実母との感動の再会が、次第に不穏な空気に覆われ、禁忌と戦慄に満ちた《母の愛》の恐怖へ変貌する様を映し出す。

 

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さらに、人気怪談師の深津さくら、お化け屋敷プロデューサーのマイケルティー・ヤマグチなど著名人の推薦コメントも新たに到着した他、映画Tシャツ制作・販売のオンラインショップ「TERRORFACTORY(テロファクトリー)」とタイアップした特製Tシャツの発売も決定された(発売日などの詳細は「TERROR FACTORY」公式サイトにてご確認ください)。

 

 

映画『アメリアの息子たち』推薦コメント

(C)2023 – ARTIFICIAL HUMORS.

異国の地、深い森、古い洋館、奇妙な家族。

始めから終わりまで、絡みつくような、息詰まるような不穏さが漂い続ける。

血のつながりこそ、何よりも強い呪い。

ようこそ、嫌悪と倒錯のおぞましき世界へ!

 

──夜馬裕(怪談師・作家)

 

誘拐事件が発端だと思ったらとんでもない。

冒頭部分に重要な演出があるのでしっかりと目に焼き付けて鑑賞してほしい。

自身の「美」のためなら恐ろしい手段を厭わないアメリア。日本のむかし話『山姥』を彷彿とさせる作品。

しかし、アメリアの「いつまでも若く美しくありたい」という気持ちが痛いほどわかる……

あれっ? もしかしてすでに彼女に取り込まれている!?

──牛抱せん夏(怪談師・女優)

 

その人は世界で一番美しく、世界で一番幸せだった。

その人が暮らす世界で一番豪奢な館は、ただ静かに眺めていた。

この世にある美しいものを、その人が貪り尽くしてきたことを。

その人よりも幸せなものを、その人が狩り尽くしてきたことを。

──深津さくら(怪談師・作家)

 

僕のお化け屋敷でも不老不死・永遠の美を取り扱うことが多く「ナルシストモンスター・アメリア」に共感しそうになりかけたが、「この世の何処かで起こりゆる…この怪物は絶対実在する…」と思わせられるほど他人の家庭を覗いてしまったトラウマ。最も逃れられない”血統の呪い”。

──マイケルティー・ヤマグチ(お化け屋敷プロデューサー)

 

「ポルトガルの魔女」と言えば、都市ポルトとリスボンは、幼い魔女が成長する姿を描いた名作アニメ映画の聖地巡礼スポット。美しい街並みと魔女は、最高の組み合わせ。

ですが、本作で描かれるポルトガルの魔女は最悪です。

物語の舞台となる森の奥の館は、上映時間中は常に不穏そのもの。

おぞましい野望を持つ本当に実在しそうな魔女との遭遇で、自分の中の「ポルトガルの魔女」観に新たな顔が加わってしまった最恐ムービーでした。

──糸魚川悟(映画ライター)

((順不同・敬称略)

 

映画『アメリカの息子たち』あらすじ

(C)2023 – ARTIFICIAL HUMORS.

ニューヨークに暮らす青年エドは、誕生日に贈られたDNAキットをきっかけに、かつて失われたはずの「家族」、そして“もうひとりの自分”──双子の兄の存在を知る。

 

真相を求め、恋人のライリーと共に辿り着いたのは、ポルトガルの森深くに佇む古びた大邸宅。そこには封印されたままの幼少期の記憶、誘拐の痕跡、そして血にまつわる不吉な因習が静かに息づいていた。だが、屋敷の奥でふたりを迎えたのは、妖しき支配者アメリアと、常軌を逸した“家族の儀式”。

 

血は絆であると同時に、呪いでもある──。

逃れられぬ運命の鎖が今、音を立てて軋みはじめる。

闇と狂気が絡み合う91分。

あなたの“血統”が扉を開くとき、そこに帰るべき家など、もう存在しない。

 

映画『アメリアの息子たち』作品情報

(C)2023 – ARTIFICIAL HUMORS.

2024年製作/ポルトガル映画/カラー/DCP/ポルトガル語・英語/91分/PG12

監督・脚本・プロデューサー:ガブリエル・アブランドス プロデューサー・編集:マルガリーダ・ルーカス 撮影監督:ヴァスコ・ヴィアナ 美術監督:パウラ・サボ 特殊メイク:リタ・アンジョス、デイブ・ボニーウェル 録音:オリヴィエ・ブラン 音楽:ガブリエル・アブランドス サウンドデザイン:イヴァン・ネスコフ 提供:プルーク 配給:Cinemago

出演:ブリジット・ランディ=ペイン(現活動名:ジャック・ヘヴン、『TVの中に入りたい』『ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え』)、カルロト・コッタ(『ディアマンティーノ 未知との遭遇』『ポルトガル、夏の終わり』)、アナベラ・モレイラ(『犬の裁判』)、アルバ・バプティスタ(『ミセス・パリス、パリへ行く』)、リタ・ブランコ(『愛、アムール』)

 

www.chorioka.com

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