毎週日曜9時30分~『TO BE HERO X』
声優・宮野真守さんが、TVアニメ『TO BE HERO X』のアフレコエピソードを語りました。
中国を拠点とするbilibili×アニプレックスによる完全オリジナルアニメーション『TO BE HERO X』。本作は、特殊な能⼒を持ったヒーローたちが喝采を浴び、⼈々からの「信頼値」によって”ヒーローランキング”が変動する世界で繰り広げられる物語を描きます。
めざましmediaでは、『TO BE HERO X』のトップヒーローを演じる声優10人(X:宮野真守、クイーン:花澤香菜、梁龍:内山昂輝、黙殺:中村悠一、リトルジョニー:松岡禎丞、ロリ:佐倉綾音、ラッキーシアン:水瀬いのり、トラ:山寺宏一、魂電:島﨑信長、ナイス:花江夏樹/敬称略)のインタビューを順次公開していきます。
第10弾、ラストに登場するのは、ヒーローランキングNo.1の“X”を演じる宮野さん。
Xは、圧倒的な力で瞬く間にランキングトップに上り詰めたスーツマン。突如現れ、気づいたときにはX(ランキング1位)となっており、どの組織にも属していないため、素性のすべてが謎に包まれています。ヒーロー事務所や連合会の闇について何かを知り、行動を起こしているようですが、その真相は…。
Xを演じた宮野さんに本作の魅力やアフレコ時のエピソード、印象に残っているシーンなどをインタビュー。また、“リレー企画”として、ヒーローランキングNo.10のナイス/リン・リンを演じる花江夏樹さんに“ヒーローネーム”をつけてもらいました。
宮野真守“謎のヒーロー”Xは「僕も視聴者の皆さんと同じレベルの情報しか持っていない」
──宮野さんが思う『TO BE HERO X』の魅力を聞かせてください。
日本のアニメーションとは違うアプローチが非常に個性的で面白いなと思っています。特に映像の表現方法や音楽の使い方は、独特のものがあって。おしゃれでステキだなと思いました。
──信頼値がヒーローの力になるなど、世界観やシナリオの印象はいかがですか?
今の社会をうまく取り入れているなと感じています。今は誰しも、いい意味だけではなくSNSの反響や反応に左右されながら生きていると思いますが、それをヒーローの力に置き換えているというところが面白いですよね。
劇中で「誰でもヒーローになれる可能性がある」と言及されていますが、現実の世界でも、誰にでも急にスポットが当たることがありますから。その部分をうまくリンクさせて物語が組み立てられているところがすごいなと思いました。
──謎が多いXですが、印象や演じることで感じた魅力を聞かせてください。
X(CV:宮野真守)
結局、彼の目的は何も明かされずに終わっていますし、X自身の人となりは僕も視聴者の皆さんと同じレベルの情報しか持っていないんです。情報が欲しくて、収録時に制作陣にもいろいろと質問してみたのですが、描かれているものがすべてで。
とは言っても、僕なりにXの行動理由を考えて演じています。ただそれは僕の想像でしかないので、僕の思っているXについて明かすべきではないとも思いますし、発言が難しいですね。
でも、ベテランヒーローのスマイル(CV:平川大輔)とは仕事終わりに自宅で一緒にお酒を飲んだり、ヒーローの活動について語り合ったりする場面があります。そんなXの行動の断片を見ると、強い意志をもって動いていることはわかるので、そこは大事にしたいなと思いながら演じました。
X(CV:宮野真守)
あとは、この世の中、誰しもが“何か”を抱えて生きていて、それを特別誰かに明かすこともないと思うのですが、Xの目的は謎のままであっても彼の日常は存在していて。Xが誰とどのように接して、何を思って、何を大切にして生活しているのか、という部分には嘘はないと思うんです。そういう描かれている部分は、大切にして、収録に臨みました。