インドの人気美容皮膚クリニックISAAC Luxeの創立者のギーティカ・ミタル・グプタ医師は、横向き寝による顔の左右非対称は、組織への度重なる圧迫が原因だと付け加える。「片側を下にして寝ると、脂肪組織が微妙にずれたり、血行に影響を及ぼしたり、ごく軽度の歪みを招くことがあります。長年眼鏡をかけていると、鼻に跡が残るのと同じです。劇的な変化ではありませんが、圧力は確かに痕跡となって残るのです」

仰向け寝で左右差が整うはウソ?

仰向け寝は解決法としてよく挙げられるが、歪みの原因にもよる。「左右非対称が骨格構造によるものであれば、寝姿勢を変えても改善されません」とメータ医師は指摘する。「仰向けで寝ることは、時間の経過とともに新たなシワを減らすことにはつながりますが、すでにある歪みを元に戻すことはできません」

初期段階ならば、日常的な圧力から顔を休ませることで、左右の筋肉などが均等にリラックスできるとミタル・グプタ医師は付け加える。軽度の歪みは姿勢矯正やマッサージ、顔ヨガで改善できる可能性があるが、顕著な場合には専門家のアドバイスが必要かもしれない。顔は、日常の小さな癖を記憶する。片側で噛む、猫背になる、頬杖をつく、重いバッグを片方の肩にかける、歯ぎしりや食いしばり。これらすべてが痕跡となって残る。笑い方や話し方でさえも、時とともに顔の形に影響するため、寝姿勢だけが顔の左右差を招くわけではない。

理想は左右対称ではなく、全体のバランスがとれた顔

左右非対称を矯正するには、大きく分けてふたつのアプローチがある。手術による方法と、手術を伴わない方法だ。

メータ医師の説明によれば、手術は通常、構造的な非対称に対して用いられる方法だという。例えば、顎の位置が引っ込みすぎている、顎の先が顔の中心からずれている、左右の耳の形が違うなどのケースだ。このような症例の治療には、インプラントの挿入や、骨の位置調整、軟骨の整形などが行われる。

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