県内で撮影された自主制作映画が今月公開されます。出演者も全員「地元在住」という“鹿児島愛”が詰まったヒューマンコメディー。主演俳優に映画に込めた思いを聞きました。

 真っ赤なTシャツ姿でチラシを配る1人の男性。

「主演を務めております、德田英太郎と申します。よろしくお願いします」

 主演俳優自ら道行く人に映画の宣伝をしていました。

 全編鹿児島で撮影された自主制作映画「エイタロウ」。契約社員として働き家族を養いながらも役者としての夢を諦めきれない主人公の波乱に満ちた生きざまを描いた作品です。

 実は、演じた德田英太郎さんの半生に基づいた物語なんだとか。

(德田英太郎さん)
「地方に住む表現者地方に住む役者たちの物語、喜劇になっております。本気でやりたいことなんてあんのかよっていう、この中でのエイタロウはそこを追い求めていくんですよね」

 ロケ地となったのはノスタルジックな雰囲気の鹿児島市の名山堀や桜島自然恐竜公園など。鹿児島の魅力が詰まっています。

 クライマックスの劇中劇が撮影された鹿児島市の中央公民館には、なんと500人ものエキストラが集まったといいます。

(德田英太郎さん)
「今回の映画エイタロウの最大の魅力であり最大の欠点が全員無名というところ。その無名の鹿児島の表現者たちの作品に500名の人たちが集まってくださって、一緒に作品を作れたところがすごい経験でした」

 こうして約1年かけて撮影された作品は映画「カメラを止めるな」などを上映してきた“インディーズ映画の聖地”、東京・池袋の「シネマ・ロサ」でも上映されることになりました。

(德田英太郎さん)
「鹿児島の魅力を発見してもらえるような映画になってるんじゃないかなって思います」

 映画「エイタロウ」は9月26日、鹿児島ミッテ10で先行公開されます。

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