森崎ウィンとSnow Manの向井康二がW主演を務め、ドラマ「2gether」を手掛けたタイのチャンプ・ウィーラチット・トンジラー監督がメガホンを取った『（LOVE SONG）』(10月31日公開)。本作より、両片想いがせつなすぎる場面写真が解禁となった。
幼馴染で同じ大学に通い、ずっと一緒に過ごしてきたソウタ(森崎)とカイ(向井)。カイに特別な想いを抱いてしまった気持ちは胸の奥にしまい、あくまで親友として接するソウタだったが、ある日突然、カイはソウタの前から忽然と姿を消してしまう。結局、「好きだ」と言えずに終わってしまったソウタの初恋。あの頃、カイが歌っていた“未完成の曲”。せつなくもどこか悲しげなメロディは、いまもソウタの心の奥で繰り返し鳴り響いていた。
それから時が経ち、仕事でバンコク勤務となったソウタは、運命の糸に引き寄せられるようにカイと奇跡の再会を果たす。カイはバンコクでカメラマンとして活動しながら、タイのバンド仲間たちと共に、変わらず音楽活動を続けていた。離れ離れだった時間を取り戻すかのように、時間を共有していく2人。バンコクで新しい思い出が増えるたびに、その距離は一気に近づいていく。そして、ソウタは、カイのことが好きだと改めて気付く。
カイが「想っている人のために書いた」と言い、聴かせてくれたあの未完成の曲。その曲の録音を聴きながら、ソウタの中にカイと共に過ごした学生時代の想い出が蘇る。自分の気持ちにちゃんと向き合えず、想いを伝えられないまま、突然いなくなってしまったカイ。あの曲は誰へ向けて書いた曲なのか、完成したことすらもわからないまま。初めて聴いた時から、ずっと胸に刻み込まれているあのメロディが、より一層、ソウタの中で強く鳴り響く。
ある日の仕事帰り、通訳のルークから、カイが次のライブで大学時代に作ったその特別な曲を初めて披露することを聞く。ソウタは心のどこかで何かを期待していた自分がいたことに気付く。そして、カイがいままでずっと完成させることができなかったその特別な曲は、“きっと叶うことのない愛を歌った曲”であり、心から愛する人のために書いた曲だったことが明かされる。悲しみながらもやっと完成させたその曲を、カイはライブで披露することを決意する。
このたび、2人の両片想いがすれ違う、せつなさあふれる場面写真が到着した。眠っているカイの横顔をソウタが隣で見つめる印象的なカットでは、どこか悲しげな表情を見せるソウタから、好きなのに伝えられない、そんな想いが伝わってくる。また、ソウタの想いを知る職場の先輩ジン(及川光博)がカイの歌を聴きながら号泣するソウタに優しく寄り添う姿、街中で見つけたカイのポスターを見て想いを巡らすソウタの姿、さらに、ソウタを見送るカイのせつない表情が印象的なシーンカットなどもあわせて解禁に。
心に秘めた気持ちを言えないために、すれ違ってしまう2人の表情を捉えたシーンの数々。劇中で描かれる2人の初恋は、いったいどんな展開を見せるのか。物語への期待がより一層高まる。
相手を想いながらもすれ違ってしまう姿が胸を打つ、文化や言語の壁を越えて紡がれるピュアラブストーリー『（LOVE SONG）』。続報に注目してほしい。
文/平尾嘉浩