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2025.09.10


2025.09.10


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国内外で注目を集めるアーティスト地主麻衣子の初となる映画館での特集上映が、9月19日から下北沢にあるシネマ「K2」で開催されることが決まった。上映企画は「K2 ART WEEK」の一環として行われ、同日から始まるアートイベント「ムーンアートナイト下北沢2025」と連動した試みである。

地主は2010年以降、映像を中心に20本以上の作品を制作し、美術館やギャラリーで発表を続けてきたアーティストであり、国内外で高い評価を受けている。今回の上映では、個展でも話題を呼んだ《空耳》(2023年)を含む全5作品が一挙に公開される。上映プログラムのタイトルは「頭のなかの柔らかな時間と空間について」とされ、観客に「新しいかたちの文学的体験」を提示する内容となっている。

作品群は2016年から2023年に制作されたもので、チリの作家ロベルト・ボラーニョの小説に着想を得た《遠いデュエット》(2016年)、記憶や記録をめぐる映像詩《ブレイン・シンフォニー》(2020年)、身体と親密さをテーマにしたアニメーション《リップラップ/エアーハグ/エネルギーの交換》(2020年)、拡大映像による病と生のポートレート《フォトン》(2023年)、そして不思議な体験を題材にした《空耳》(2023年)と多彩な内容で構成される。いずれの作品も日本語と英語の字幕付きで上映される予定である。

地主は今回の特集上映に寄せて「映画館でゆっくり観てもらえる機会をいただけて嬉しい。今回上映される5作品は自己紹介にもなるような内容で、それぞれにスタイルが異なっている」と語っている。また映像と身体の関係に関心を寄せ、スマートフォンやモニターを「拡張された身体器官」と捉えながら、新しい映像表現の可能性を探っていると話した。

「K2 ART WEEK」のプログラムディレクターを務めるのは、環境計画家でありアートプロデューサーの芹沢高志氏である。共同企画者にはクラウドファンディング・プラットフォーム「MotionGallery」を運営し、同館の共同代表でもある大高健志氏が名を連ねる。

「K2 ART WEEK」は、下北沢の街全体を舞台に繰り広げられる「ムーンアートナイト下北沢」と連動し、街の文化的個性を背景に誕生した実験的な上映プロジェクトと位置づけられている。アートイベントが街を彩るなか、地主麻衣子の特集上映は観客に新たな映像体験を提示する場となりそうだ。

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株式会社クリーク・アンド・リバー社
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監修

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