ジム・ジャームッシュ監督
「サンローラン(SAINT LAURENT)」のサンローラン・プロダクションなどが共同制作した映画「FATHER MOTHER SISTER BROTHER」が、ベネチア国際映画祭2025で最優秀作品賞「金獅子賞」を受賞した。
映画「FATHER MOTHER SISTER BROTHER」
ジム・ジャームッシュ監督
同作は、ジム・ジャームッシュ(Jim Jarmusch)が脚本・監督を手掛け、「サンローラン」と映画の制作・配給を行うMUBI、フリーマントル(FREMANTLE)社傘下のジ・アパートメント(THE APARTMENT)社などが共同制作。「FATHER」はアメリカ北東部を、「MOTHER」はアイルランド・ダブリン、「SISTER BROTHER」はフランス・パリをそれぞれ舞台とする3部作で構成され、大人になってからの親子関係や、兄弟の関わりを静かに描く。
ジム・ジャームッシュ監督は同作について、「『FATHER MOTHER SISTER BROTHER』は、いわば“反アクション映画”だ。派手な出来事ではなく、小さな細部の積み重ねから意味を立ち上げる。まるで3つの花束を丁寧に生けていくように、ひとつひとつの瞬間や仕草が重なり合い、物語を形づくっていく」とコメントしている。
サンローラン・プロダクションは、アンソニー・ヴァカレロ(Anthony Vaccarello)=「サンローラン」クリエイティブ・ディレクターの構想から始動した、本格的な映画制作部門を設立した登録子会社。