ハリウッドスターを含む1800人を超える俳優、芸能人、プロデューサーらが、パレスチナ人抑圧に加担していると見なすイスラエルの映画関連団体と仕事をしないとする誓約書に署名した。ガザ市で8日撮影(2025年 ロイター/Dawoud Abu Alkas)
[ワシントン 8日 ロイター] – ハリウッドスターを含む1800人を超える俳優、芸能人、プロデューサーらが、パレスチナ人抑圧に加担していると見なすイスラエルの映画関連団体と仕事をしないとする誓約書に署名した。
イスラエル軍の攻撃でパレスチナ自治区ガザでは人道的危機が拡大しているが、政府との関係を巡りボイコットや抗議に直面しているイスラエル企業もある。
誓約書では「アパルトヘイト(人種隔離)に反対する映画製作者連合がアパルトヘイト下の南アフリカでの映画上映を拒否したことに触発され、われわれはパレスチナ人に対するジェノサイド(大量虐殺)とアパルトヘイトに関与しているイスラエルの映画機関(映画祭、映画館、放送局、製作会社を含む)での映画上映、出演、その他の協力をしないことを表明する」とされている。
署名欄にはエマ・ストーン、マーク・ラファロ、ティルダ・スウィントン、ハビエル・バルデムら著名な俳優も名を連ねた。
イスラエル政府はこれまで、イスラエルの映画関連団体をボイコットするよう呼びかけることは差別的だと批判。2023年10月に起きたイスラム組織ハマスの奇襲攻撃を受けたガザでの軍事行動は「自衛」に当たると主張している。
先週まで開かれた第82回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門では、ガザの戦争で殺害された5歳のパレスチナ人少女の実話を描いた「The Voice of Hind Rajab(原題)」が次点の銀獅子賞を獲得したが、同作はブラッド・ピットとホアキン・フェニックスも製作総指揮を務めた。
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