By
Reuters
掲載日
2025年9月8日
9月11日に開幕するニューヨーク・ファッション・ウィーク（NYFW）では、コーチ、マイケル・コース、カルバン・クラインなどの老舗アパレルブランドが、新進ブランドとともにランウェイを飾ります。
コレクションを見る
Michael Kors – 2025 – 2026年秋冬 – ウィメンズ – アメリカ合衆国 – ニューヨーク – ©Launchmetrics/spotlight
しかし、最も影響力のあるデザイナーたちの中には、公式カレンダー以外でショーを行うことを選択する者も出てきており、このイベントの結束力が試されています。
フランスの高級コングロマリットLVMH傘下のマーク・ジェイコブスは、7月にニューヨーク公共図書館で2025年秋コレクションを発表しましたが、ラルフ・ローレンは、公式スタート前の9月10日に彼のスタジオでプライベートショーを開催します。
彼らの不在は、ニューヨーク最大のファッション・イベントの関連性と影響力に対する新たな懸念を引き起こしています。
「大きなアンカー・デザイナーが去ると、それは必然的に他の地域から足を運ぶ人が減ることを意味します」と、Vogue RunwayとVogue Businessのグローバル・ディレクターであるニコール・フェルプス氏はインタビューで語りました。
ニューヨークのイベントの断片的な構造は、ヨーロッパのイベントのようなまとまりと威信に欠けるとの批判を受け、改革を求める声が高まっています。
これに対し、NYFWを改革するために設立されたファッション・プラットフォームKFNは、アメリカファッションデザイナー協議会（CFDA）とのパートナーシップのもと、活性化のための取り組みの先頭に立っています。
このイニシアチブは、NYFWの物理的・デジタル的なフットプリントを拡大し、デザイナーが作品を発表するための、よりアクセスしやすい手段を作ることを目的としています。
今シーズンに予定されている最も野心的な提案のひとつは、周囲15分以内の10会場をネットワーク化し、デザイナーに無料で提供するというものです。近年、NYFWではショーの中心的な拠点が撤廃されて以降、市内に散在しています。
「大きなショーのための大きな会場、アポイントメントやプレゼンテーションのための小さなスペース、さらにはデザイナーがリソースをプールできる共有スペースがあるかもしれません」とフェルプス氏は述べました。一つのランウェイショーを演出するのに100万ドルかかることもあります。
NYFWの公式スケジュールを主催するCFDAはまだ確認していませんが、NYFWを2月に開催する代わりに、9月の1シーズンだけにスリム化することも、大きな変化のひとつかもしれません。
「ニューヨーク・ファッション・ウィークを1年に1回、そして9月に開催してほしいという声があることは確かです。ここは素晴らしいです。とはいえ、Tory BurchやMichael Korsのような大きなレーベルがこうした動きを支持することはないでしょう」とPhelps氏は述べました。
一方、ラグジュアリー業界全体は、消費者の可処分所得の削減に直面しており、主要メゾンでのエグゼクティブやクリエイティブ・ディレクター交代の波が不安定さを助長しています。
ニューヨーク・ファッション・ウィークは9月16日まで開催され、60以上のブランドが新作コレクションを発表します。
© Thomson Reuters 2025 All rights reserved.