イタリアで開催された第82回ベネチア国際映画祭の授賞式が6日行われ、コンペティション部門ではジム・ジャームッシュ監督(写真)の「Father Mother Sister Brother」が最高賞の金獅子賞を受賞した(2025年 ロイター/Yara Nardi)
[ベネチア 6日 ロイター] – イタリアで開催された第82回ベネチア国際映画祭の授賞式が6日行われ、コンペティション部門ではジム・ジャームッシュ監督の「Father Mother Sister Brother(原題)」が最高賞の金獅子賞を受賞した。
同作品は親子の絆を3部構成で描いたコメディー作品で、批評はおおむね好意的だったが、予想外の最高賞受賞となった。
一方、パレスチナ自治区ガザでの戦争で殺害された5歳のパレスチナ人少女の実話を描き、本命とみられていた「The Voice of Hind Rajab(同)」は次点の銀獅子賞だった。
「Father Mother Sister Brother」はニュージャージー、ダブリン、パリを舞台にした物語で、トム・ウェイツ、アダム・ドライバー、シャーロット・ランプリング、ケイト・ブランシェットらが出演。
1980年代に「ストレンジャー・ザン・パラダイス」や「ダウン・バイ・ロウ」などの低予算作品で名を馳せたジャームッシュ監督は受賞後、「映画を製作するわれわれは皆、競争しようとしているわけではない。でも、この予想外の栄誉は本当に感謝する」と述べた。
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