MTVビデオ・ミュージック・アワードは、時代を象徴するビューティーモーメントを生み出してきた舞台だ。たとえば1999年のリル・キムのパープルウィッグ、2010年のレディー・ガガによるミートドレスとヘッドピース、そしてブリトニー・スピアーズがカーペットで披露したペーパーボーイハットは、2000年代初頭の世代全体に影響を与えた。

そんな歴史を刻んできたこのアワードにおいて、2025年も例外なく大胆かつ華やかなビューティールックが披露された。合言葉は「ボリュームのあるヘアこそ正義」。ドージャ・キャットはトップまで逆立てたウルフヘアで圧倒的な存在感を放ち、アシュリー・シンプソンは胸元まで届くコッパーのマーメイドウェーブを披露した。

メイクアップは、鮮やかで遊び心に満ちたカラーが主役。KATSEYEのユンチェ・ジョンやコメディアンのメグ・スタルターは、桜色のチークを効かせた華やかなルックで登場し、会場を春めいたムードで彩った。

今年の会場はニューヨークのUBSアリーナ。司会を務めたのはラッパーで「ベスト・ヒップホップ・ビデオ」にもノミネートされたLL・クール・J。レディー・ガガ、サブリナ・カーペンター、ドージャ・キャットらによるパフォーマンスや、特別功労賞「ビデオ・ヴァンガード・アワード」を受賞したマライア・キャリーへのオマージュも話題を呼んだ。

オールド・ハリウッドのグラマーをモダンに昇華したルックから、カラフルに彩られたヘア、メイク、ネイルまで──2025年のVMAsで披露された最高のビューティールックを一挙に紹介する。

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