2025年9月7日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
1年前に妻フリアを交通事故で亡くした弁護士マネル。ご近所さんである車椅子のおばさんガブリエラとしばらく暮らすも、彼女は亡くなってしまい、愛猫ルクロとともに食糧を求めて旅立つマネル。やがて姉ベレンとも連絡が取れなくなってしまうが、ラジオで聞いた避難場所カナリア諸島へと向かう。ウクライナの船に助けられるものの、彼らの正体がわからない。使えない人間は捨て去るような雰囲気。そこでスペイン語もしゃべれるビクトルを連れて、ヘリコプターのある病院へと向かうのだが・・・
緊急事態宣言とかコロナ禍で経験したパンデミックをも再現し、凶暴化するTSJウイルスとの戦いを描いていた。近年のゾンビ映画のごとく、やはり走るゾンビ。頭をぶち抜けば死ぬといった設定もない。むしろ残された人間の怖さや希望を求めて旅するロードムービー風作品。
もしや続編ありきで製作されたのかな?と思えるほどの終末感。漸く通じた姉との電話では「カナリアには来ないで!」と叫び狂う姉の声。どこへ逃げても駄目なのか・・・と、まさしくアポカリプスを感じさせるエンディングだ。だけど、それがゾンビによるものなのか、政府や軍のクーデターなのかはわからない。謎も多いままのエンディングは想像力を膨らませてくれるのだ。ただし、続編があるとすれば、TVドラマ『ウォーキングデッド』のようなグダグダさが怖いぞ。
アポカリプスZ 終末の始まり