2025年9月6日
iPhoneアプリから投稿
太平洋戦争の修羅場を生き延び、戦後は復員船として活躍した駆逐艦・雪風を描く戦争映画で、いいお話しだけどもろもろ残念な出来でした。戦争の道具でありながら多くの将兵を救助した幸運艦・雪風の存在はユニークであり、敵を殺すより味方を救い未来に繋げる気概を持つ船長はじめ乗組員全員も海の男らしく描かれていて好感が持てます。とは言え、予算がないのか全体的に安っぽい作りで残念。特に戦争映画の見せ場である海戦のスペクタクルシーンのCGは、いかにも絵を貼り付けたような出来で、あまりのお粗末さでガッカリです。また、重要な戦況を映像でなくセリフだけで説明するシーンが多く、甲板上のシーンも同じようなアングルのシーンを使い回しているようで、低予算感いっぱいです。全体的に手堅いけどきれいに作りすぎている感じで、もっと盛り上がる工夫がほしいです。役者では、竹野内豊が落ち着いたトーンの台詞回しがいい感じです。さすがなのは、後半ちょっと出てくる中井貴一で、一気に画面が締まりました。
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雪風 YUKIKAZE