68年9月、「いつでも夢を」をデュエットする吉永小百合と橋幸夫さん

 橋さんの訃報に芸能界は悲しみに暮れた。1962年9月にデュエット曲「いつでも夢を」をリリースした女優の吉永小百合は「残念です。とても残念です。橋さんは、いつまでも歌い続けようと思っていらしたことでしょう。2人で歌った『いつでも夢を』は私の宝物です。橋さん、ありがとうございました」と追悼した。

 当時、橋さんは19歳で吉永は17歳。10代の売れっ子歌手と国民的アイドルの豪華共演が大きな話題を呼び、大ヒットを記録。日本レコード大賞も受賞した。互いに多忙でスケジュールが合わず、それぞれが別に歌った音源を編集してレコードを作成。初めて一緒に歌ったのが年末のレコード大賞のステージ上だったことも有名なエピソードだ。

【倍賞千恵子悼む「言葉もありません」】
 映画「舞妓はん」シリーズなどで共演した女優の倍賞千恵子(84)は「びっくりして言葉もありません。先日もテレビのニュースで元気に歌っていたのを見たばかりだったのでまさか…という気持ちです」と悔やんだ。「2人ともあの頃とても忙しかったけど、今思えば、本当に楽しい撮影の毎日でした。撮影現場がある京都で、おいしいものを食べに連れて行ってもらったこともいい思い出です」と思いをはせた。

【ぼんちおさむ「助けてくれた」】
 橋さんのモノマネを十八番にしていた漫才コンビ「ザ・ぼんち」のぼんちおさむ(72)は「僕の頭の中にはずーっと橋幸夫は生き続けています」としのんだ。相方の里見まさと(73)いわく「学生時代から橋さんのモノマネをやっていた」というおさむ。1980年代の「漫才ブーム」の火付け役となった番組「THE MANZAI」でも橋さんのモノマネを披露。まさとは「THE MANZAIで世に出る時も、橋先輩のネタがぼんちを助けてくださいました」と感謝した。

 ▼安倍理津子(「今夜は離さない」でデュエット)お目にかかる時は常に気にかけてくださり今は言葉が見つからない…。もう一度、橋さんと歌いたかった。

続きを表示

Leave A Reply