発行部数80万部を突破した話題のホラー小説を映画化した『近畿地方のある場所について』(公開中)。本作が、観客動員数100万人、興行収入14億円を突破した。
【写真を見る】韓国や台湾でも上映中の『近畿地方のある場所について』[c]2025「近畿地方のある場所について」製作委員会
本作は背筋による同名小説を、『貞子VS伽椰子』(16)、『サユリ』(24)を手がけた白石晃士監督が実写化した“場所ミステリー”。行方不明になったオカルト雑誌の編集者。彼が消息を絶つ直前まで調べていたのは幼女失踪、中学生の集団ヒステリー事件、都市伝説、心霊スポットでの動画配信騒動など、過去の未解決事件や怪現象の数々だった。雑誌編集記者の小沢(赤楚衛二)は、オカルトライターの千紘(菅野美穂)とともに行方を捜すうちにある恐るべき事実に気がつく。
8月8日より公開を迎えた本作は、8日から11日の初週4日間で興行収入4.4億円、動員31.8万人を記録。さらに、9月2日までには、動員1,039,764人、興行収入1,404,877,820円を達成した。ついに100万人動員を突破し、その勢いはとどまるところを知らない。背筋による原作小説も驚異的なヒットを続け、累計発行部数は80万部を突破。7月には書籍版とは異なる展開、視点で大胆に書き換えられた文庫版が登場し、前代未聞の加筆量と新たな物語構築によって大きな話題を呼んだ。WEB版、書籍版、文庫版、そして映画版と、同じ題材でありながら、切り口も仕かけも絶妙に異なり、触れるたびに新たな恐怖が立ち上がる『近畿地方のある場所について』は、一大ムーブメントとなりつつある。韓国、台湾でも上映されているほか、タイでも公開が決定している。
映画館で“肝試し”ができる映画『近畿地方のある場所について』。何度でも凍りつくような恐怖体験を、ぜひ映画館で味わってほしい。
文/鈴木レイヤ