ウエンツ瑛士
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タレントのウエンツ瑛士(39)が、4日放送のNHKラジオ第1「東京03の好きにさせるかッ!」(木曜後8・05)にゲスト出演し、英国留学当初のエピソードを語った。
芝居の勉強のため、18年10月から日本での芸能活動を休止し、ロンドンに1年半、滞在した。現地での生活は「後半がやっと楽しいくらいですね」と告白。「前半は言葉と、染みついた自分を卑下しちゃう感じとか(が邪魔をした)。謙虚すぎるが勝ちで(芸能生活を)やってきたから」とも打ち明けた。
謙虚さは音楽活動をやったことも理由だったという。小池徹平との音楽デュオ「WaT」でNHK紅白歌合戦にも出場した。ただ、人気や成果が売上枚数という数字で如実に表れることで、“勘違い”を防げたと自己分析。「そこで調子に乗ることは、いくらスタッフさんが“うわあ、ウエンツさん最高でしたよ”と言っても、一方で数字があるから、なかなか“自分はこういう人間だから”とできなかった」と明かした。
そのへりくだり過ぎた姿勢は、留学一発目の授業で指摘されることになった。「イギリスに行って最初に言われたのが、“なぜ君はそんなに働いて、日本のそういう番組にも出たのに。なぜそんな自信なさそうにしているんだ?”と。ホントに一言目ですね」。現地で通った語学学校でのことだったといい、指摘してきたのはその先生。「“何がそんなに君を低く低く見積もらせるんだ?”みたいな」と続けた。
その中で、日本語のへりくだり過ぎた表現にも違和感を口にした。「嫌ですけど、“この番組に出させていただいてて…”って言うじゃないですか?出させていただくって。みんながそう言うと、“この番組に出て…”という人が、“ん?”みたいな」。必要以上に丁寧すぎる日本語と、それを強要するかのようなSNSの圧を感じていたことを打ち明けた。また、“自分が一番下にいること”への心地よさも告白。「SNSのあれもあるし、その恐怖感というか、20代後半から、染みつき方が(あった)。下にいる分には、誰からも逃れられるというか。それは絶対、染みついているんですよね」とも話した。
英語には、はっきり上下関係が付く接し方は、少なくとも日常会話の中ではないようで、ウエンツは「英語にちゃんとした分かりやすい敬語がないので、謙虚になろうにも、先生のこともユーと言うわけだし、下に行けない。その言葉を使っていくと、自然と心もそっちに寄っていくというか」と振り返っていた。
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