ドリームワークス・アニメーションが手掛けた長編アニメーション初の実写化映画となる『ヒックとドラゴン』(9月5日公開)のドラゴンライド4D試写会イベントが9月2日TOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われ、主人公ヒック役の吹替えを担当する俳優の坂東龍汰、ヒロイン・アスティ役の吹替えを担当する声優のLynnが出席した。
『ヒックとドラゴン』(9月5日公開)のドラゴンライド4D試写会イベントが行われた
空前のスケールと圧倒的クオリティで、バイキングの少年ヒックと彼が出会ったドラゴンのトゥースとの友情と大冒険を描く本作。日本に先駆けて公開された世界では大ヒットを記録し、“ヒクドラ”旋風を巻き起こしている。
主人公ヒック役の吹替えを担当する俳優の坂東龍汰
坂東は、主人公のヒック役で自身初となるハリウッドの洋画吹替に挑んだ。「オーディションで決まった時はかなりドキドキで、緊張していた」と振り返った坂東は、「実際にやってみると、本当に楽しくて。3日間で録ったんですが、体感としてはあっという間。一瞬で終わってしまった」と笑顔。最終的にはヒックと離れるのが「すごく寂しかった」と愛着をにじませた。完成作を観た感想を聞かれると、「最初は自分の声が聴こえてくるのが怖かった」と苦笑い。「最初はヒックは弱いけれど、トゥースと出会って徐々に成長していく。その姿と、僕の吹替えの成長。徐々に掴んでいっているなという感じがリンクしていて。感情移入しながら観られた」とヒックの成長に心を寄せる。キャラクターの魅力に話が及ぶと、坂東は「空回りしちゃっているかわいさもある。やさしさが滲み出ているところが一番の魅力」だと話していた。
ヒロイン・アスティ役の吹替えを担当する声優のLynn
アスティ役のLynnは、「初めてとは思えないくらい、お上手。まさにヒックそのものでした。すばらしかったです」と坂東の演技を絶賛した。坂東は「ええ…!ハードルが上がってしまう」と恐縮しきり。「監督から『骨格や顔つきが(ヒック役の)メイソン・テムズさんと似ているから、大丈夫だと思う』と言われた」と明かすと、Lynnは「声優業界ではそう言われていますね。そういうことでキャスティングされることも稀にあります」と裏話を口にし、坂東を「なるほど!」と驚かせていた。そのLynnは、演じたアスティの魅力について「強さ」だと分析。「芯の強さがあって、勇敢さもある。カッコいい女の子」とキャラクターに惚れ込んでいた。
【写真を見る】坂東龍汰が“最高の相棒”として紹介したのは…カメラ!
ヒックとドラゴンのトゥースの“相棒との絆”を描く映画にちなみ、プライベートで大切にしている“最高の相棒”を秘蔵写真で公開する場面もあった。坂東はカメラを構えている写真を披露し、「この間、北海道の実家に帰った際の写真です。カメラは何台か持っています。これはフィルムカメラ。現像をしてみたり、いろいろやっています」と趣味を堪能しているとのこと。Lynnが見せた写真は、ビールが注がれたジョッキ。会場も笑いに包まれるなか、「ビールが好きなんですが、ビールジョッキで飲むのがいい。ラジオ番組でビールジョッキを作ったんですが、毎日家に帰ってこれでビールを飲むと『今日も1日頑張った!』と癒しの時間になる」と笑顔を弾けさせていた。
Lynn美しい宮古島の写真をお披露目した!
さらに2人は、“いままでに体験した大冒険した思い出”の写真も紹介。馬に乗った写真を示しながら、坂東は「中学校2年生の時に、修学旅行でモンゴルに行った。このあと、僕は落馬をして右腕を折った」と痛々しい思い出でもあるという。Lynnは宮古島でダイビングをしている写真をお披露目し、「自分の知らない世界がこんなに広がっているんだというワクワク感が、すごかった。いろいろな体験をしてみたいという想いが強い」と怖いもの知らずな素顔をのぞかせると、坂東は「アスティ…!」と演じた役柄にぴったりだと語っていた。
坂東龍汰&Lynnが息ぴったりにトークを繰り広げたイベントの様子
実写化にあたり、最新技術を駆使した新次元の映像美を実現。まるで本当に空を飛んでいるかのような、迫力満点の“ドラゴンライド”が最大の見どころとなる。この日は坂東とLynnが本作の予告編で、4Dを体験。4Dは初体験だという2人は、上映がスタートし椅子が振動を始めると「おおー!」とさっそく感激。続いてドラゴンの飛翔にあわせてブワッと風や水が吹きつけると、「うわー!」「すごいー!」「フー!」と興奮の声が止まらない。坂東は「圧巻!すごかった!」と声を弾ませ、ヒックやアスティに「なれる!」と思い切り没入できると太鼓判を押していた。
取材・文/成田おり枝