米HBOのドキュメンタリー風コメディシリーズ『リハーサル -ネイサンのやりすぎ予行演習-』シーズン2で提起された問題が、航空分野のメンタルヘルス法案の可決へ導いたことが明らかとなった。米Deadlineが報じている。

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長年抱いてきた疑問を実験、議会を動かす

このシリーズでは、コメディアン/監督のネイサン・フィールダー(『THE CURSE/ザ・カース』)が、人々が人生の重要な瞬間を事前に“リハーサル”できるよう、精巧なセットや俳優を使ってシミュレーションする番組。各エピソードでは秘密の告白など様々なシナリオが展開されるが、次第にネイサン自身もその概念に取り込まれ、現実とフィクションの境界が揺らいでいく。

今年4月からお披露目されたシーズン2のテーマは航空安全、特に機長と副操縦士のコミュニケーションの問題に焦点を当てている。ネイサン自身、自国カナダのドキュメンタリーシリーズ『メーデー!航空機事故の真実と真相』のファンで、HBOにこの番組の企画を持ち込む前から飛行訓練を受けていたという。

彼は、「副操縦士が問題に気づいていても、機長に遠慮して声を上げられない」ケースが『メーデー!』の中で繰り返し登場することに注目し、10年近く知人などに語り続けていたという。その着想がシーズン2で取り上げられたのだ。ネイサンは、複数の“リハーサル”シチュエーションを通じて問題を提起し、5月下旬に放送された最終回では自らボーイング737旅客機を操縦する場面まで披露している。

放送後、ネイサンは米CNNのニュース番組『The Situation Room』のインタビューで、米連邦航空局(FAA)の訓練基準を批判。コックピット内で何か異常が起きても、副操縦士が率直に意見を言えるような環境が整っていないと指摘した。また、彼は議会で直接この問題について証言し、意識を高めたいとの意向も示していた。

驚くべきことに番組終了後、実際に関連法案が進展した。6月、米下院運輸インフラ委員会は「航空分野のメンタルヘルス法案」を可決。これはFAAに対し、パイロットが職を失う不安から申告してこなかったメンタルヘルスの状態を、率直に報告できるよう奨励することを義務付けるもので、年間1370万ドルを精神科医などの専門家の確保に充てる内容だ。

ネイサンは先週、Deadlineが主催した脚本家協会のイベント「Sublime Primetime」に登壇し、次のように明かした。

「実は、番組が放送された後に、ジョン(元国家運輸安全委員会メンバーのジョン・ゴリア)からメッセージが来て、“何年も下院で止まっていたパイロットのメンタルヘルスに関する法案が、ついに通過して上院に送られた”って言われたんです。彼は若いスタッフと話をしていて、“番組が彼らを動かしたんだと思う”と言っていました。若い人たちがすべてを決めるんでしょうね。彼も“そういうものなんだよ”って言っていました。まあ、本当に影響があったかどうかは分かりませんが、そう聞けて嬉しかったです。これが一番新しい情報ですよ」

『リハーサル -ネイサンのやりすぎ予行演習-』は今年のエミー賞で、コメディシリーズ部門の脚本賞、編集賞、監督賞にノミネートされるなど、高い評価を受けている。シーズン1~2はU-NEXTにて配信中。(海外ドラマNAVI)

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参考元:米Deadline

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