2025年08月30日 21時00分
取材


いじめられていた高校生が空手の達人と出会い、厳しい修行を経て技を教わり、因縁の相手との勝負に挑む……という往年の大ヒット映画『ベスト・キッド』の流れを汲むシリーズ最新作『ベスト・キッド:レジェンズ』が2025年8月29日(金)から日本全国で劇場公開となったのに合わせて、カンフーの師匠、ミスター・ハンを演じたジャッキー・チェンさんが来日して舞台挨拶に登場しました。

映画『ベスト・キッド:レジェンズ』 オフィシャルサイト | ソニー・ピクチャーズ
https://www.bestkid-legends.jp/

ジャッキーさんは2024年に映画『ライド・オン』の日本公開に合わせて来日しているので1年ぶりの来日。ただ、映画の公開初日舞台挨拶での来日は1995年公開の『レッド・ブロンクス』以来で30年ぶりとなります。

大きな拍手と歓声を浴びながら登場したジャッキーさんは「みんな僕の古い友人(ファン)で、僕の映画を見て大人になったでしょう。僕もみなさんとともに成長して大人になりました」と呼びかけました。


先月まではスイスにいたというジャッキーさんはその後、イタリア、ロンドン、北京、マカオ、香港と移動が続き、一昨日から来日していて、自分がいまどこにいるのかわからなくなりそうな多忙さの中にあるとのことですが、「今日、ここにいることが大事」と述べて、ファンから拍手を浴びました。

本作『ベスト・キッド:レジェンズ』に関しては、できあがるまでの過程を「ミラクル」と表現しました。シリーズ1作目の『ベスト・キッド』公開時、ジャッキーさんは映画館に見に行って、ミヤギ空手の教えがするっと理解できたことから「どうして自分にオファーが来なかったんだ!?」と思ったとのこと。


その『ベスト・キッド』をリメイクする企画についてウィル・スミスさんから連絡があったときのことについて、ジャッキーさんは「自分はもうキッドじゃない……」と少し残念に思っているとスミスさんに「キッドをやるのは息子(ジェイデン・スミスさん)!」と告げられたと語り、会場の笑いを取っていました。


ジャッキーさんがカンフーマスターを演じてリメイクされた『ベスト・キッド』は大ヒットし、スミスさんは続編を企画しましたが、なかなかいい脚本が上がらず、気付けば10年が経過。ジェイデンさんがジャッキーさんの身長を超えるぐらいに成長したこともあって「もう無理だ」となってしまったそうです。

ところが、さらに3~4年が経過したところでソニー・ピクチャーズから「いい子がいた!」と連絡があったそうです。それが本作で教えを受けるリー・フォンを演じるベン・ウォンさん。ベンさんは武術の心得がありましたが、映画のクランクインまで4カ月間、ジャッキー・アクション・チームで特訓を受け、無事、リー・フォンを演じきりました。


ファンの方から寄せられた「自身にとってのレジェンド的存在は?」という質問には、チャーリー・チャップリン、バスター・キートン、ハロルド・ロイド、黒澤明などの名前を挙げたあと、さらに先輩の監督たち、ロバート・デ・ニーロ、シルベスター・スタローン、ダスティン・ホフマンと続けた上で「数え切れない」と回答。

「影響を受けた教え」については、若いころアクションがそれほど受け入れられず未来に希望を持てず、カンフーの練習に意味を見いだせなくなってやめようかと思ったときに映画『ロッキー』に励まされた経験から、多くの映画や多くの人物から影響を受けたとジャッキーさんは語り、「映画には影響力がある」と述べました。


そのため、自分が監督をするときには、アクションはあっても残酷なシーンはなく、コメディはあっても下ネタはない、全世界の子どもたちが見ても大丈夫なものを作るように気を遣っていると語りました。映画を作るにあたって、映画人として社会への責任があるので、自分の作品には愛、平和、団結、環境保護を盛り込むよう、できる限りのことをやったとのこと。

なお、この回の舞台挨拶がジャッキーさんにとっては今回の来日で11回目の舞台挨拶。これは、ハリウッド映画俳優が来日時に行った舞台挨拶の回数としては最多のものだとのことで、ジャッキーさんも「大変」と述べたものの、「みなさんが来てくれるから大丈夫」とファンを喜ばせました。

ジャッキーさんの舞台挨拶のMCを何度も担当し、今回もMCを務める伊藤さとりさんが、過去の舞台挨拶で印象深かったのは歌ってくれたことと語ると、促されるよりも前に「何を歌いましょうか?」とサービス精神を発揮するジャッキーさん。「TOKYO SATURDAY NIGHT」を歌ってくれました。

『バトル・クリーク・ブロー』来日時に手形を取った雑誌記事がスクリーンに映されて「カッコイイ」「けっこうイケメンでしょ?」と過去の自分を褒めるジャッキーさん。


詳細な時期は不明ながら、平成の来日時にも手形を取ったことがあるそうです。


そこで今回、「令和の手形」をカンフーの拳で取ることに。「受け止めたい人は?」という声にすっと手が上がりました。


ここで客席に潜んでいたジャッキーちゃんが登場し、型を持ちます。


拳を型にあてがい、ぐりぐりと押し込むジャッキーさん。力を思いっきりかけていくので、ジャッキーちゃんは押されていました。


拳の型が取れると、型をひょいっと放り投げて、慌ててジャッキーちゃんが受け取る場面もありました。


なお、ジャッキーさんは最後に、「自分が映画を作る力を持てたのは、みなさんからエネルギーをもらったからです。この場を借りて全世界のジャッキーファン、そしてジャッキーファンだけではないアクション好きや映画好きにも感謝します。ぜひ映画館で映画を見て下さい。映画産業をサポートして下さい」とコメント。さらに日本語で「応援して下さい。僕、がんばります」と付け加え、会場を最後まで沸きに沸かせていました。


ジャッキーさんがカンフーの師匠を演じ、『ベスト・キッド』でミヤギ先生から空手を教わったラルフ・マッチオさん演じるダニエルも登場、2つの教えが1つに融合して新たな戦いに挑む『ベスト・キッド:レジェンズ』は大ヒット上映中です。


なお、本編の修行映像がYouTubeで公開されています。

<レジェンドたちとの修行>『ベスト・キッド:レジェンズ』本編映像 8月29日(金) 全国の映画館で公開 – YouTube


◆『ベスト・キッド:レジェンズ』作品情報
監督:ジョナサン・エントウィッスル
脚本:ロブ・ライバー
製作:カレン・ローゼンフェルト
エグゼクティブ・プロデューサー:ジェニー・ヒンキー、ラルフ・マッチオ
出演:ジャッキー・チェン、ラルフ・マッチオ、ベン・ウォン、ジョシュア・ジャクソン、セイディ・スタンリー、ミンナ・ウェン

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