【スピード出し過ぎ】 広末涼子氏が165キロ以上で運転! 新東名で大型トレーラーと追突事故… 何があった? 元警察官が解説
2025年4月、俳優の広末涼子氏が新東名高速道路で時速165キロ以上の猛スピードで運転中、大型トレーラーに追突する事故を起こし、自動車運転処罰法違反(危険運転致傷)の疑いで捜査を受けていました。さらに、搬送先の病院で看護師にケガを負わせたとして傷害容疑で逮捕。ネット上では「死者が出なかったのは奇跡」と驚きの声が広がる中、危険運転致傷罪の適用や速度超過の基準を巡る議論が注目を集めています。
ネット上では「時速165キロって尋常じゃない」「死者が出なかったのは奇跡」など驚きの声も
2025年4月、静岡県の新東名高速道路で俳優の広末涼子氏が大型トレーラーに追突する事故を起こした上、搬送先の病院で看護師にケガをさせたとして逮捕されました。
関係者の話では、高速道路を時速165キロ以上の高速度で走行していたことが分かっています。
今年4月、俳優の広末涼子氏が静岡県の新東名高速道路で乗用車を運転し、大型トレーラーに追突する事故を起こしました。
事故は4月7日午後6時50分頃、広末氏がマネージャーの男性と奈良県から東京方面に向かう途中にクルマを運転し、静岡県の粟ヶ岳トンネルで大型トレーラーに追突したものです。
これにより広末氏は軽傷、同乗の男性が骨折する重傷を負いましたが、大型トレーラーの運転手にケガはありませんでした。
この事故に関して静岡県警は4月、自動車運転処罰法違反(危険運転致傷)の疑いで東京都にある広末氏の自宅を家宅捜索したほか、事故の原因を調査するため7月に広末氏を立ち会わせて現場で実況見分をおこなっています。
関係者によると、広末氏は事故前に時速165キロ以上で走行しており、3車線のうち1番左側の走行車線で大型トレーラーに追突、その後1番右側の追い越し車線で停止したということです。また、現場周辺にブレーキ痕はありませんでした。
なお現場の制限速度は時速120キロであり、広末氏が事故前に時速45キロ以上という大幅な速度超過をしていたものとみられ、県警が事故との関連を調べています。
本来、高速道路における「時速40キロ以上50キロ未満」の速度超過は違反点数6点が加算され一発で免許停止処分を受ける重い違反であり、その危険性の高さがうかがえます。
さらに時速165キロ以上という高速度での運転は、危険運転致傷罪の成立要件に該当する可能性があります。
これに関して自動車運転処罰法第2条第2号では「その進行を制御することが困難な高速度で自動車を走行させる行為」をして人を負傷させた場合、15年以下の拘禁刑に処すると規定しています。
ただし、今のところ「時速○キロ以上の速度超過をすれば危険運転に当たる」という一律の基準はなく、道路の形状や路面状況、自動車の構造などさまざまな事情を考慮して判断されます。
一般的にスピードが出やすい傾向にある高速道路とはいえ、広末氏が著しい速度超過をしたことは事実であり、今後危険運転致傷罪が成立するかどうかが注目されています。
この事故に関してインターネット上では「時速165キロって尋常じゃない」「自分の運転するクルマが頑丈でぶつかった先が大型トレーラーだったから死人が出なかっただけで、普通車や軽自動車にぶつかっていたら死人が出たと思う」「このスピードで追突して、死者が出なかったのは奇跡じゃないですか」など、驚きの声が多く寄せられています。
また広末氏は上記事故の後、搬送先の病院で女性看護師に対し足蹴りをしたり腕をひっかいたりしてケガを負わせ、4月8日に傷害の疑いで逮捕されています。
逮捕後は傷害や危険運転致傷罪の捜査のため勾留されていましたが、4月16日に釈放されました。これは検察が事件の状況や広末氏と被害者の看護師側との間で示談が成立したことなどを踏まえ、判断したということです。
広末氏は釈放後、東京都内の医療機関に入院し「双極性感情障害および甲状腺機能亢進症」と診断されたこともあり、インターネット上では「精神的に不安定だったならハンドルを握るべきではなかった」「免許証は返納して芸能活動も無期限の休養にした方が良いと思います」などの意見が聞かれました。
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著しい高速度の運転によって人が死傷した事故では、たびたび危険運転致死傷罪が適用されるか否かが争点となります。
「進行を制御することが困難な高速度」に関しては有識者から「数値基準を設定すべき」との意見も上がっており、この点が改正されるのかについても注目が集まっています。