米動画配信大手のNetflixは 、架空の女性歌手グループを主人公にしたアニメミュージカル「KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ」がオリジナル映画作品として最多の視聴回数を記録したと発表した。
スタイリッシュな女性歌手グループがライバルのボーイズグループと競いながら悪魔ハンターとしても活躍するという内容の作品は6月20日の配信開始以降、2億3600万回視聴され、これまでトップだった2021年のアクション・コメディー作品「レッド・ノーティス」を上回った。楽曲も大ヒットし、26日時点でスポティファイの再生ランキング上位10曲のうち5曲を占めている。
この成功でNetflixは、続編や関連商品など多方面に展開できる新たなグローバル・フランチャイズの機会を獲得した格好だ。アニメーション分野の強化にもつながる。
KPOPガールズ! デーモン・ハンターズのワンシーン
Source: Netflix/AP Photo
ソニー・ピクチャーズアニメーションが制作した同作品は当初、世界的なヒットになると予想されていなかった。Netflixは韓国ドラマで大人気シリーズの「イカゲーム」に注力し、宣伝面での扱いは大きくなかった。
しかし配信後にソーシャルメディアでミームやリアクション動画が拡散し人気が上昇した。23-24日の週末限定で劇場公開されたシング・アロング版は興行収入ランキングの首位を獲得。この劇場公開版はオンラインでも配信予定だ。続編についても協議が始まっている。
Netflixは近年、子ども向けの作品に力を入れており、全ジャンルに占める視聴割合が増加している。
原題:Netflix’s Most-Viewed Movie of All Time Is a Cartoon Musical(抜粋)