
ビューティブランド「レカルカ(Lekarka)」は9月1日、主力の“BABYCELL”シリーズを刷新する。「レカルカ」は2017年の立ち上げ以来、美容感度の高い層から支持を集め、近年は販路拡大に力を入れてきたが、ブランドの原点である“エステサロン発”“一人一人の肌と向き合う”という軸からブレることはない。梅田延稔CEOは「一人でも悩んでいる人がいるならば、その人のためにプロダクトを作りたい。悩みが深ければ深いほど、解決できたときの喜びは大きい。ブランドが成長し、装いが変わっても、一人一人の肌と向き合う『レカルカ』のモノ作りの姿勢が変わることはない」と話す。そんな「レカルカ」が深い肌悩みに寄り添うために独自開発した成分「ルートW®※」をひもとく。
3年以上の歳月をかけて採用した
ブランド初の独自配合成分
「ルートW®※」

「レカルカ」は世の中にあまたあるスキンケアブランドの中で独自性を持ち、深い肌悩みに寄り添うために自社で成分や処方の研究開発に力を注いできた。その中で辿り着いた「ルートW®※」は外部の研究所とタッグを組み、3年以上の歳月をかけてエビデンスを取り採用に至った力作だ。
これまで「レカルカ」では幹細胞培養液やEGF、ビタミンC、レチノールなどトレンドともいえる成分を取り入れてきたが、今後は「ルートW®※」を象徴成分に据え、より“らしさ”をアピールしていく。「100年続くブランドを作るための10年目という一歩を踏み固めたい。『ルートW®※』といえば『レカルカ』を想起してもらえるようなブランドにしたい」と梅田CEOは意気込む。
あらゆる肌トラブルの原因
酸化と炎症にアプローチ
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「ルートW®※」は、ニキビやシミ、赤みなどあらゆる肌トラブルの原因を酸化と炎症と捉えた「レカルカ」の肌理論のもと生まれた独自開発成分。抗酸化効果を持つシラン根エキスと抗炎症効果を持つゲンチアナ根エキスを適切な濃度で組み合わせることで、効率的に抗酸化・抗炎症に作用して肌の土台を整え、トラブルのない肌へと導く。
肌の土台が整うことで
美容主成分とのシナジー効果も
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チロシナーゼ活性抑制
炎症性サイトカイン表現抑制
「ルートW®※」が抗酸化・抗炎症に作用して肌の土台が整うことで、美容主成分ビタミンCやグリチルリチン酸2K、トラネキサム酸などが単体で配合する以上の効果を発揮する。「ルートW®※」と美容主成分のシナジー効果を「Wアプローチ技術」とし、効果的なブライトニングへのアプローチを明らかにして論文発表を行った。引き続きほかの美容成分との相乗効果を検証する。
美容成分が溢れる今だからこそ
独自の肌理論と成分で信頼を築く

寒川綾乃 レカルカ取締役・開発責任者
PROFILE:(さむかわ・あやの)美容専門学校でエステティックを学び、在学中に渡仏しエステティックのヨーロッパ国際ライセンスを取得。卒業後エステサロンに約3年勤務したのち、レカルカに入社。梅田英姫会長のもと技術や知識を磨き、2024年から製品開発に携わる PHOTO:SHUHEI SHINE
独自配合成分「ルートW®※」の開発によって大きく進化をとげる「レカルカ」。リニューアルの舵をとる寒川綾乃開発責任者に処方のこだわりを聞いた。
WWD:「レカルカ」がモノ作りをする上で大切にしていることは?
寒川綾乃レカルカ取締役・開発責任者(以下:寒川):お客さまの期待を裏切らないこと。梅田英姫会長と共にエステサロンで働き、「レカルカ」の初期から携わっているが、ブレたことはない。化粧品業界にはたくさんの製品や成分が溢れていて、何がいいのか分からないと言われることが多い。独自の肌理論のもと成分や処方を吟味して配合することで結果を出し、「『レカルカ』だからこそ信頼できる」と評価をいただいている。
WWD:独自の肌理論とは?
寒川:あらゆる肌トラブルの原因はターンオーバーの乱れから生じる。そこでターンオーバーの乱れの原因といわれる、酸化と炎症に着目。酸化と炎症という肌悩みの根本を断ち切ることが大切だと推測したのが「レカルカ」の肌理論だ。この肌理論のもと「ルートW®※」が生まれた。
WWD:「ルートW®※」にたどり着いた背景を教えて。
寒川:数多くの抗酸化・抗炎症成分がある中でも、「レカルカ」の代名詞になるような成分を探して、外部の研究所の協力を得てたどり着いた。社内に研究員がいるので、彼らの知見によって適切な配合比率を導き出し、二つの植物由来エキスを組み合わせた「ルートW®※」が生まれた。さまざまな研究所や原料メーカーから新成分に関する情報をいただくが、社内に研究員がいることで、精査して「レカルカ」に適したものを採用できるのは私たちの強みの一つだ。
WWD:「ルートW®※」にはどのような特徴があるか。
寒川:「ルートW®※」が持つ肌への効果はもちろん、ビタミンCやグリチルリチン酸2K、トラネキサム酸といった美容主成分をブーストする力に期待している。リニューアル以前からこれらのコア成分を配合していたが、「ルートW®※」を配合することで、相乗効果が得られる。今後はほかの成分との相乗効果も検証していく。
WWD:「レカルカ」の今後の展望は。
寒川:消費者の美容知識が高まり、成分で選ぶのは当たり前になっている。その中で「レカルカ」として独自の効果を表現できる成分を確立することで、オリジナリティーを打ち出せる。今後も「ルートW®※」のような独自成分の開発を続けて、お客さまに還元したい。
※: シラン根エキス(保湿成分)、ゲンチアナ根エキス(保湿成分)
TEXT : NATSUMI YONEYAMA
問い合わせ先
レカルカ
03-6432-4354
