2024年に『怪盗グルーのミニオン超変身』で吹き替え声優に初挑戦した山田杏奈が、STUDIO4℃のアニメーション映画『ChaO』で再び声の出演を果たした。本作で彼女が演じたのは、どこまでも純粋で素直な人魚王国のお姫さま・チャオ。“純度の高い”キャラクターに、山田はどのように向き合ったのか。芸歴15年目を迎えるキャリアの現在地についても語ってもらった。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】
人魚姫役は「かわいく見せることを心がけた」

ーー『ChaO』という作品、そしてチャオ役のオファーを受けたときのお気持ちはいかがでしたか?
山田杏奈(以下、山田):嬉しかったです。昨年『怪盗グルーのミニオン超変身』で初めて吹き替えをやらせていただいたときも思ったのですが、やっぱり声だけでお芝居をするのは難しいです。ドラマや映画とは違って、テクニックが必要な場面も多いので、「自分にできるのかな」という不安もありました。

山田杏奈、初挑戦で感じた吹き替え声優の難しさ “尖っていた”高校時代のエピソードも
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ーーとはいえ、ミニオンの経験が活きた部分もあったのでは?
山田:そうですね。全くのゼロからではなくて、あのとき得た感覚が少しは残っていて。「こうしたらもっと近づけるかも」と考える余裕はあったかもしれません。それでも難しさはありましたけど……声の抑揚の付け方など、勉強になりました。

ーーチャオはとても純粋で愛らしいキャラクターですよね。
山田:本当にただひたすらに、裏も表もなくまっすぐで。ステファンのことが大好きで、全力で愛情を注いでいる。実写ではなかなか演じたことのないタイプの役だったので、新鮮でしたし、普段の声のトーンより高めを意識しながら、かわいく見せることを心がけていました。
ーーチャオのようなまっすぐな性格に共感する部分はありましたか?
山田:共通点は少ないかもしれないです。私はもう少し邪念もあるし……(笑)。でも、愛情で行動できたり、自分の持っている宝物を惜しげもなく人に分け与えられる精神性の高さは、本当に尊敬します。

ーー山田さん自身は、チャオのように感情を表に出すタイプですか?
山田:出さないようにしているつもりではあります。ただ、ふてくされることはあるかも(笑)。気づけば顔に出てるのかもしれません。チャオも顔に感情が出るタイプなので、そこは少し似ているかもしれません。
