2025年8月22日
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鑑賞方法:映画館
海軍記者として活躍された伊藤正徳氏は著書「連合艦隊の最後」の冒頭「250余隻、百六万トンの連合艦隊が出撃し、戦い終わるや、戦艦0、重巡0、小型空母1,軽巡3,潜母1,特務2,駆逐艦30,潜水艦12,合計49隻しか残っていなかったという惨敗を、開戦の前後に何人が予想したであろうか」と述べている。
明治維新後必死に欧米先進国の後を追い、維新から70年後には大和、武蔵という約7万トン級の世界最強の軍艦を有する連合艦隊を作り上げた大日本帝国。
本映画は駆逐艦「雪風」が参加したミッドウェー海戦、ソロモン海戦、マリアナ海戦、そして事実上連合艦隊の戦力が消滅したレイテ海戦、大和の海上特攻を描くことにより連合艦隊が失われていった歴史を描いている。
世界海戦史上空前絶後の大和の特攻作戦は伊藤整一第二艦隊司令長官が引き受けることになる。伊藤司令長官は駐米経験もある傑出した人物で大和の特攻には賛成ではなかったが、草鹿参謀長の「1億玉砕に先駆けて立派に死んでもらいたし」との最後通告を得て止む無く特攻作戦を率いる。(なお彼の息子も空の沖縄特攻で亡くなっている。)
明治維新以来血のにじむような努力で築いてきた大海軍は亡んだ。
しかし、戦後25年日本は力強い歩みを進めていることを示してこの映画は終わる。
雪風は日本を再建する次の世代の命を救ってきたのだった。
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雪風 YUKIKAZE