2025年8月22日
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鑑賞方法:映画館
38隻をあった駆逐艦の内、たった一隻のみ太平洋戦争を生き残った「幸運艦」と呼ばれた「雪風」。子どもの頃は、旧日本海軍の艦船にかっこいいと思って、プラモデルを作って楽しみ、今も、艦船ゲームにはまっている。戦争映画を多数観てきて、今回も「木の上の軍隊」を観たあと、続けてこの映画を観ました。望まなくても、徴兵され、否応なく戦場に放り込まれる時代。その中でどう生きるのかが問われる。軍隊は命令が絶対で理不尽でも従わざるを得ない。それでも人間性を失わない生き方を可能な限り貫いたのが雪風の艦長以下の乗員だったのだと思った。戦後10、20年後の日本が普通がいいなと答えた艦長の返答が殺し合いのない平和な世の中の到来を願っていることがうかがわれる。映画としてみると、戦後は復員船として奮闘するシーンで終われば余韻を残して終わったと思う。その後の海上自衛隊の江田島の学校の遠景、艦長の娘が海上自衛官として、水難救助の場面、雪風艦上の乗員総出でのメッセージは蛇足としか思えない。海上自衛隊の協力とクレジットにあったからだと思うが戦争法制定強行以降、専守防衛の自衛隊から米軍の尖兵の役割を負わされている現状をみると艦長の意思を継いでいるとは思えない。残念なラストだったと思う。
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雪風 YUKIKAZE